2019年12月21日(土)・12月22日(日)に、千葉・幕張メッセ 国際展示場にて開催された「ジャンプフェスタ2020」。ネルケプランニングブースでは、ミュージカル『テニスの王子様』、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」、舞台「鬼滅の刃」、「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stage、「銀牙-流れ星 銀-」~絆編~、以上5タイトルのトークステージと和田俊輔 Sound Tracks Live!!が行われた。本記事では、その中から12月21日(土)に行われたミュージカル『テニスの王子様』トークステージの模様をお届けする。
登壇者は、青学(せいがく)・越前リョーマ役の阿久津仁愛、青学(せいがく)・手塚国光役の青木 瞭、立海・幸村精市役の立石俊樹、氷帝・跡部景吾役の三浦宏規、以上4名。そして、MCはテニミュの1stシーズン氷帝キャストとして、宍戸 亮役を演じたレジェンド・鎌苅健太が務めた。
冒頭から「盛り上がらなかったら“激ダサだぜ!”ということで、はりきって参りましょう!!」と宍戸の口癖を織り交ぜて鎌苅が呼び込むと、4名は「どうも~!」「おはようございます!」と元気いっぱいに登壇した。昨年はジャンプスーパーステージ「新テニスの王子様」に青学(せいがく)レギュラーキャスト揃って登壇した阿久津と青木。約1年ぶりのジャンフェスの空気に、阿久津は「(去年の)あの時は緊張したけど、今は大丈夫だよね?」と余裕を見せるが、青木は「してるよ!(お客さんとの)距離が近すぎて恥ずかしい・・・(笑)」と照れた表情を見せていた。
2年前にもネルケブースのトークイベントに参加した立石は、「僕、毎週ジャンプを買っているんですよ。だから、この空間にいられることが嬉しくて」とファン心を躍らせていた。三浦は、3年前の「ジャンプSQ.」ブースの「SQ.ステージ」ぶり。「普段、舞台上からは明かりがつかないと客席って見えないんですよ。だから今、予想以上に多くの人が来てくださっているのを見て緊張しています」と言うも、一同「嘘だあ、楽屋でめっちゃしゃべってたよ!」とツッコむ事態に。ちなみに、4名は大先輩である鎌苅と大変“オフ”な状態で初対面を果たしたそうで、一同はそれを説明しながら思い出し笑いしていた。
ジャンフェスのテニミュと言えば、ネルケプランニングブース初出展から4年連続で行われ恒例となってきた「テニミュ式サイコロトーク」!用意されたサイコロの目に書かれたお題に答えていくこの企画、今年の目は【自分のチームの好きなところ】【がんばった時のご褒美】【ジャンプフェスタに一緒に行きたいメンバー】【よく一緒に遊ぶテニミュキャスト】【自分なりのパワーフード】【当たり目】の6つだった。
当たり目は、出題されたテニミュクイズに正解すれば“好きな台詞”を言うことができるというというもので、みんな出したがる目なのだが、第一投の阿久津は・・・さすがの“持ってる”男ぶりを発揮し、一発目から【当たり目】を出してみせた。
出題されたテニミュクイズは「手塚の得意科目は?」。阿久津は「国語!」と即答するものの、何やら会場の空気が怪しい・・・。「手塚だよね?頭いいよね?」と慌てる阿久津に、青木は「全然惜しくないよ」とピシャリ。頭を抱える阿久津に、鎌苅が「日本か世界か」というヒントを出してくれた。悩んだ末に「世界?」と答え、阿久津は見事正解。正解は世界史で、手塚役の青木は「もちろん知ってます」と胸を張っていた。
そんな青木が出した目は、【自分なりのパワーフード】。青木が「馬肉、特にたてがみが好き。がんばりたい時は食べに行きます」と語ったところ、三浦が「俺はたてがみ脂ぎってて嫌いだな」とぽつり。意外なところで発生した手塚vs跡部ばりの一騎打ちに、「ごちそうさまでした!」と漏らした鎌苅をはじめ会場には妙な興奮が生まれていた。
そして、第三投の立石も【当たり目】を出すことに成功!「リョーマが11歳の9月に初めてした、あることとは?」という、ちょっと難しいクイズが出題され悩む立石。阿久津が「意外と11歳は遅いんじゃないですか。リョーマは何が好きかな?って考えるといいかも」、鎌苅も「南次郎が入ってるイメージ」と大ヒントを出したものの、立石の答えは「日本茶を飲んだ」。和なイメージというところまでは合っていたが不正解だったため、残念ながら言ってみたい台詞はおあずけ。正解は、リョーマのプロフィールがすべて頭に入っている阿久津が「初めて温泉に入った」と教えてくれた。
最後は三浦。「これで俺も当たり目だったらやばいよ(笑)」と言っていたが、出した目は・・・青木と同じ【自分なりのパワーフード】。青木に「ここは当たり目を出してくれよ(笑)!」とツッコまれながら三浦が出した回答はユッケ。青木も三浦もパワーフードが肉類ということで、鎌苅が「皆でよく焼肉行くんですか?」と問うと一同「行く~!」と頷いていた。ちなみに、「焼肉の王子様」のような展開にはならないらしい。
全員がサイコロを振り終わったところで、「当たり目」で正解した阿久津が好きな台詞を言うタイムに。阿久津が「たまには普通の格好でリョーマの台詞を言いたい!」と選んだのは、お馴染みのあの台詞。
「みんな、まだまだだね!」
会場の歓声に、阿久津は「やばい!めっちゃ気持ちいい!」と大喜び。大盛り上がりの中サイコロトークを終了した。
後半では、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 前編のアンコールソング『頑張れ負けるな必ず勝て』の振りを踊る企画が行われた。4名いわくこの曲は難しい振付らしく、三浦は「これやるんや!って思いました」と目を丸くしていた。
まず、4名が見本のダンスを披露。阿久津と三浦が見本となり、青木と立石が振付の説明を行っていった。意外にも再現できている人が多く、すぐにみんなで踊ることに。阿久津が「瞭くんより(振付を覚えるのが)早い(笑)。瞭くんはコツコツがんばるタイプだから。手塚が全力でこの振りをやっているのがかわいいよね」と言うと、立石が「うちの真田も負けてない!」と対抗し、チーム愛を覗かせた。
4名は、来年2月中旬まで上演されるミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編に出演中。きらびやかな仕上がりとなった公演PVを見ながら「またやりたい」と言った三浦に、鎌苅が「あなたはもういっぱいやってきたでしょ(笑)!宍戸から見たら、跡部様はいっぱいやってきてるはず・・・俺は(1stシーズン・跡部景吾役の)加藤和樹に対してもそう思ってた!」と、思わず嫉妬心を吐露。思わぬところで上がったレジェンドたちの積年の思いに、会場は大いに湧いた。
最後は公演への意気込みを、4名が思い思いに語った。ライバルズとして出演する三浦は「(残り)56公演、続いていきます。リョーマと幸村、二人の試合を楽しみにしつつ、ライバルズも楽しんでいただけたらなと思います」とアピール。立石は「1公演1公演、命を懸けて幸村として生きて、絶対にリョーマをぶっ倒して3連覇します。最後まで応援よろしくお願いいたします」と気迫の感じられる言葉で、公演に向かう気持ちを表現した。
そして、青木は部長らしく「越前と幸村が本当にいい試合をしますし、跡部たちがリョーマの手助けをしてくれます。僕も、青学の部長としてみんな皆を支えていきたいと思います」と挨拶。座長の阿久津は「何よりもまず楽しんで、そして俺は絶対に誰にも負けません。自分にも勝てるように、限界を超えていきます。応援よろしくお願いします」と力強く語り、イベントを締めくくった。
泣いても笑っても、テニミュ3rdシーズンの本公演はこれがラストだ。ジャンフェスでのトークイベントとして見ても、各々の成長が感じられた。舞台上では、きっと、もっと。チケットは入手困難だが、まだ当日券というチャンスもある。2月16日の大千秋楽公演には、ライブビューイングの開催も予定されている。テニミュを愛する一人でも多くの方が、若き才能のぶつかり合いを見届けてほしいと思う。
ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編は、以下の日程で上演中。
【東京公演】2019年12月19日(木)~12月24日(火) 日本青年館ホール ※終了
【大阪公演】2019年12月28日(土)~2020年1月12日(日) 大阪メルパルクホール
【宮城公演】2020年1月17日(金)~1月19日(日) 多賀城市民会館 大ホール
【愛知公演】2020年1月24日(金)~1月26日(日) アイプラザ豊橋
【福岡公演】2020年1月31日(金)~2月2日(日) アルモニーサンク北九州ソレイユホール
【東京凱旋公演】2020年2月6日(木)~2月16日(日) TOKYO DOME CITY HALL
※2月16日の大千秋楽には日本全国、香港、台湾にてライブビューイング上映が決定!
【公式サイト】https://www.tennimu.com/
(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 4号)