2019年11月8日(金)に東京・品川プリンスホテル クラブeXにて、ミラクル☆ステ―ジ『サンリオ男子』 ~ハーモニーの魔法~が開幕した。サンリオキャラクターを愛する男子高校生らの日常を描いた本作は、漫画やTVアニメなど幅広く展開。舞台化第1弾でスポットが当てられた関東・関西のサンリオ男子に加え、今回は九州の男子高校生も登場する。初日前には、公開ゲネプロと囲み会見が行われ、北川尚弥、北乃颯希、世古口凌、梅津瑞樹、大崎捺希、武子直輝が登壇した(フォトセッションのみ、ハローキティも参加)。
開幕に向けて、関東サンリオ男子・長谷川康太(好きなキャラはポムポムプリン)役の北川は「九州という良い色が混ざり、調和の取れたおもしろい作品になっていると思うので、たくさん笑っていただけたら嬉しいです」と挨拶した。関西サンリオ男子・羽倉虎男(好きなキャラはクロミ)役の北乃も「素敵な脚本や音楽が描け合わさり、良い作品になったと思うので期待していてください!」と自信をのぞかせた。
今回初参加となる九州サンリオ男子・古賀康弘(好きなキャラはこぎみゅん)役の世古口は「僕自身、どんな作品になるか楽しみにしていたので、(舞台が始まるとさらに)楽しみが増えると思います」と、コメント。そして、「客席に降りて、踊ったり歌ったりする舞台が初めてで・・・」という、九州サンリオ男子・梅崎慎矢(好きなキャラはハローキティ)役の梅津は「一生懸命取り組んだので、楽しんでいただけたら嬉しいです」とはにかみつつ、意気込んでみせた。
「関東・関西のサンリオ男子を最高のもてなしで迎えようと稽古してきました」と、九州サンリオ男子・糸永壱郎(好きなキャラはハンギョドン)役の大崎。続けて、九州サンリオ男子・緒方尊比古(好きなキャラはマイスウィートピアノ)役の武子が「前作の“キラキラ”に九州の“熱”を加えて、キラキラが倍増しているのではないかと思います」と見どころを語った。
推しキャラの可愛いポイントを聞かれた北川は「ポムポムプリンの尻尾が大好きです!」と即答。「自然と笑顔になれるのが一番(中略)、僕はプリンの尻尾が一番好きです!」と、その愛はとどまるところを知らない。最後は恥ずかしくなってきたのか、「どうぞ!」と北乃に繋げた。
そんな北乃は、推しのクロミについて「クロミお嬢と呼んでいるのですが、お嬢はとにかくツンデレで。でも、“ツン”だけでなく“デレ”があるのを知っていただきたいです。実は仲間想いで、デレの部分もあるんですよ!」と力説。
世古口は、こぎみゅんの“儚さ”に魅力を感じているという。北川と北乃が「わ・・・分かるよ!」とやんわりフォローを入れるものの、他のキャストにはいまいち響いていない様子。しかし、世古口は「触りたいけど触れない儚さがあるんです。僕はそこに惹かれています!」と最後まで愛を貫いた。
YouTubeのハローキティチャンネルを常にチェックしているという梅津は「新しい本を出版するのですが、そこで『メディアが変われば表現方法が変わる』と明言していて。それを見て、こんなに魅力的なキャラクターはいないと思いました」と内面にも惚れ込んでいる様子。一方、「目を見たらすぐにわかるのですが、ハンギョドンは半魚人なんですよ!」と話す大崎に「目を見なくてもわかるやろ(笑)!」と北乃がツッコミを入れる場面もあった。
マイスウィートピアノ推しの武子は「ピアノ“パイセン”は抱きしめたくなる優しさがあります」と話したあと「この舞台は、膝に(物販の)ぬいぐるみを置いて観劇できるので、乗せながら観るとキラキラが増すのではないかと思います!」と物販をアピールするサービス精神を見せた。
最後に、北川が「ハーモニーランドの世界観やアトラクションが忠実に再現されていて、小道具にもこだわっているので、何回観ても飽きない作品になっています。ぜひ好きなシーンを探していただけたら嬉しいです」と締めた。
(以下、あらすじに触れています)
物語は、元気のない長谷川康太(北川)を励まそうと水野祐(笹森)・西宮諒(宮崎湧)が大分県にあるハーモニーランドへ行こうと提案するシーンから始まる。「俺はサンリオを捨てたんだ!」と爆弾発言をした康太は、二人の前から逃げ出し、現実逃避のために雨ケ谷昴(貴志晃平)のヒッチハイク旅に便乗することに。
その頃、関西では羽倉虎男(北乃)と若野ゆず(與座亘)が関西サンリオ男子として、動画投稿のために撮影をしていた。伸び悩んでいるチャンネルをバズらせようと試行錯誤している二人は、新企画のためにハーモニーランドへ向かうことにする。
そんな大分で待ち構えるのが、古賀康弘(世古口)、梅崎慎矢(梅津)、糸永壱郎(大崎)、緒方尊比古(武子)ら九州のサンリオ男子たち。関東・関西から集まるサンリオ男子をもてなすため、ハーモニーランドをはじめとした九州の魅力を伝えようと奮闘する。
注目していただきたいのが、劇中で言及される「ハーモニーランド“あるある”」。屋内施設のピューロランドと違い屋外施設であることや観覧車から隣の牧場の牛が見えることなど“あるある”がコメディタッチに触れられている。ラップや手話を取り入れたダンスも必見だ。
サンリオキャラクターへの“好き”を持った10名がハーモニーランドに集まり、絆を深めていく本作。アトラクションを再現しているシーンもあり、観劇後にはピューロランドやハーモニーランドに遊びに行きたくなるだろう。
ミラクル☆ステ―ジ『サンリオ男子』 ~ハーモニーの魔法~は、11月17日(日)まで東京・品川プリンスホテル クラブeX上演。おたのしみ企画と称して、サンリオ男子とのハイタッチ会や放課後トークも開催される。上演時間は1時間45分(休憩なし)を予定。
【公式サイト】https://sdan-stage-2019.com/
【公式Twitter】@Sdan_Stage
(C)’76, ’85, ’93, ’96, ’05, ’13, ’15, ’19 SANRIO (C)’15, ’19 SANRIO S/F・G MSSB2019
(取材・文・撮影/高城つかさ)