2019年10月25日(金)東京・品川プリンスホテル ステラボールにて舞台版『PSYCHO-PASS サイコパス Chapter1―犯罪係数―』が開幕した。初日前にはゲネプロと囲み会見が行われ、久保田悠来、真田佑馬、河内美里、橋本祥平、愛加あゆ、立道梨緒奈、細貝 圭、今村ねずみ、前山剛久が登壇した。
『PSYCHO-PASSサイコパス』とは、人間のあらゆる心理状態・思考傾向を数値化し監視する巨大システムが治安を維持する近未来の世界を舞台に、“犯罪とは何か”“正義とは何か”を大胆な表現で鋭角的に描いたオリジナルアニメーション作品。
2012年10月よりフジテレビ“ノイタミナ”にてTVアニメ第1期を放送。その後もTVアニメ第2期、劇場版と展開、今年の1月から3ヶ月連続で、劇場アニメ3部作『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System』が公開された。10月17日(木)からはTVアニメ第3期となる『PSYCHO-PASS サイコパス3』の放送もスタートしている。
以下、会見でのコメントを紹介する。
◆久保田悠来(狡噛慎也役)
あいにくの雨となりましたが、実にサイコパスらしい始まりで、むしろ恵まれているな、と思います。最高のキャストが揃っており、まさに”最高パス”です。よろしくお願いいたします。
◆真田佑馬(宜野座伸元役)
子どものころから見ていた大好きな作品なので、出演できることがすごく幸せです。宜野座とは誕生日も実年齢も一緒。もし自分があの世界に生きていたら、どのようにこの時代を全うするか分からないですが、そういった部分も含め楽しんでいただけたらと思います。
◆河内美里(常守朱役)
たくさんの方に愛されているこの作品に携わることができて、本当に嬉しく思います。演出の三浦香さん、共演者の皆さま、そして自分を信じて、最後まで朱として駆け抜けたいと思います。
◆橋本祥平(縢秀星役)
いよいよ本日初日を迎えます。三浦さんの演出は、役の底の底まで掘り下げて人間性を出していこう、というお芝居の作り方なのですが、それが自分にとってとてもためになりました。役としても自分としても、葛藤して今日にいたります。この喜びを噛み締めてがんばりたいと思います。
◆愛加あゆ(唐之杜志恩役)
この作品を拝見した時に、ものすごい世界観で、一体どういう舞台になるのかと楽しみにしていたのですが、三浦さんの演出がそれはそれはおもしろく、自分の想像していたはるか斜め上をいくものでした。作品が出来上がっていくのを、参加しながら見ることができ、楽しい稽古場でした。お客様の反応が今から楽しみです。
◆立道梨緒奈(六合塚弥生役)
学生時代に見ていた作品なので、とても嬉しく思っています。この作品の、安全な世界に見えて、とても窮屈で残酷な世界を必死に生き抜くキャラクターたちの人間模様を表現できたらと思います。
◆細貝圭(佐々山光留役)
セットを見ていただいたら解ると思うんですけれども、本当に皆が集中していないと危険を伴うかもしれず、でも、だからこそ、この『PSYCHO-PASS サイコパス』という作品を僕たち人間が表現出来るのかな、と思っております。長い公演なので怪我をしないように、皆で大千秋楽まで駆け抜けられたらと思います。
◆今村ねずみ(征陸智己役)
とにかく、ジェネレーションギャップを感じず、若者と心と体を一つにして、この世界でまっとうに生きていければと思っています。楽しみにしていてください。
◆前山剛久(槙島聖護役)
僕自身アニメが大好きで、その中でも特に槙島が好きだったので、自分が演じられるというのはとても光栄で、稽古の段階から不思議な気持ちでした。稽古を通して、演劇でやる、生身の人間が演じる意味を考えてきました。今日の初日が、”最高パス”になるようにがんばりたいと思います。
劇場に足を踏み入れ、目に飛び込んでくるのは「PSYCHO-PASS サイコパス」の世界観を表現するために組まれたセット。高さだけでなく奥行きもあるセットにより、これから始まる物語により期待が高まった。
新任監視官として公安局刑事課一係へやってきた河内演じる常守は、ひよっこらしい可愛らしさを持ちつつも、正義感が強く、どんな相手にも彼女なりの言葉で思いを伝え、誠実に向き合う。
狡噛は冷徹さの中にも、熱い思いを秘めた難しい役どころ。久保田は台詞の端々に狡噛の複雑な思いを滲ませ、見事に心情を表現していた。仕事だけでなく趣味としても肉体トレーニングを怠らない狡噛だが、久保田もそれに違わない肉体美を披露するシーンも。
細貝演じる佐々山は、そんな狡噛と関係の深いキャラクター。明るく陽気な中にも、黒々とした内面が渦巻いていた。今村は「とっつぁん」の愛称で親しまれているベテランの公安局刑事・征陸の渋みを、その年齢と立ち振る舞いで表現。
前山演じる槙島は、柔らかい物腰と甘い言葉で周りの人間を自分の思うように動かす、謎の多い人物だ。女子高生と接触を図る槙島。その真意とは・・・。
本作はTVアニメ第1期でストーリー原案・脚本を担当した虚淵玄(ニトロプラス)が全面監修を担当。通し稽古を観た感想は「こんなにおもしろい本を書いた覚えはない」だったとか。これについて久保田は「我々としては最大の賛辞だと思っていますし『早く続きをやりたい』という言葉をいただけたのも、身に余る光栄だと思っています」と喜びを言葉にした。
また会見中には、稽古場での印象深いエピソードとして、久保田が「稽古期間中は、誰かの誕生日を祝うことがあったのですが、誕生日以外にも祝い事があって・・・ねえ? 古くからの友人だったので、すごく嬉しかったです」と細貝をちらり。10月10日に結婚を発表したばかりの細貝は照れた笑顔でそれに応えた。
舞台版『PSYCHO-PASS サイコパス Chapter1―犯罪係数―』は、10月25日(金)から11月10日(日)まで東京・品川プリンスホテル ステラボールにて上演される。なお、本作の千秋楽公演はニコニコ生放送での独占生中継が予定されている。
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(C)サイコパス製作委員会
(C)舞台版『PSYCHO-PASS サイコパス Chapter1―犯罪係数―』 製作委員会