2019年7月11日(木)に東京・新国立劇場 小劇場にて、『骨と十字架』が開幕した。本作は、社会派劇作家である「パラドックス定数」の野木萌葱による新作書き下ろし作品。小川絵梨子が演出し、新国立劇場2018/2019シーズンのラストを飾る。
描かれるのは、進化論を否定するキリスト教の教えに従いながら、同時に古生物学者として北京原人を発見し、一躍世界の注目を浴びることとなったフランス人司祭ピエール・テイヤール・ド・シャルダンの生涯。どうしても譲れないものに直面した時、信じるものを否定された時、人はどうなっていくのか、どう振舞うのか。歴史の中で翻弄されながらも、懸命に、真摯に生きた人々を5人の俳優の濃密な会話劇に仕上げた。
出演は、神農直隆、小林隆、伊達暁、佐藤祐基、近藤芳正。
『骨と十字架』は、以下の日程で上演。上演時間は、1幕75分、休憩15分、2幕40分の計2時間10分を予定。
【東京公演】7月11日(木)~7月28日(日) 新国立劇場 小劇場
【兵庫公演】7月31日(水) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
なお、7月17日(水)14:00公演終了後には、出演者5名と、脚本の野木、演出の小川が登壇し、「新国立シアター・トーク」が行われる。本公演のチケット(いずれの日程でも可)をお持ちの方であれば、参加可能なイベントとなっている。
【詳細】https://www.nntt.jac.go.jp/play/keepwalking/
(撮影/宮川舞子)