2019年6月14日(金)に東京・シアター1010にて、『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE -vs VARIA partI-が開幕した。その初日前に公開ゲネプロと囲み会見が行われ、ニーコ、竹中凌平ら総勢11名が登壇した。
原作は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)に2004年から2012年まで連載された天野明の人気漫画。2006年10月から2010年9月までTVアニメとしても放送され、2017年は放送10周年を記念し多くのイベントが企画され、変わらぬ人気ぶりを示していた。
そして、2018年9月に待望の舞台化を果たした人気作が第2弾として舞台にリボーン! 原作でも人気の高い「vsヴァリアー編」が前後編として舞台化となり、第2弾となる今作ではその前編が上演される。今回もリボーン役はアニメでも声を担当していたニーコ、ツナ役は竹中凌平が演じ、獄寺隼人役の原嶋元久のほか、ヴァリアーのメンバーらが新キャストとして登場。演出・脚本は劇団鹿殺しの丸尾丸一郎が再び手掛ける。
【あらすじ】
何もかもがダメダメな中学生・沢田綱吉(ツナ)をマフィアであるボンゴレファミリーの10代目ボスとして教育するため、イタリアから来たヒットマンである赤ん坊家庭教師リボーン。ツナの日常はリボーンによって毎日が「死ぬ気」の修業となってしまう。ある日、ツナは9代目ボスの息子 XANXUS(ザンザス)率いるボンゴレファミリー最強の独立暗殺部隊・ヴァリアーとボンゴレ次期ボスの証であるボンゴレリングを賭けた戦いに巻き込まれてしまう。ヴァリアーを迎え撃つために、ツナとツナを守る6人の“守護者”たちはそれぞれの“家庭教師”のもと、修業を開始することに・・・。
囲み会見では、リボーン役のニーコがまず「ちゃおっス!リボーン役のニーコです」とアニメそのままの声で挨拶。続けて「初演もかなり熱く、泥臭くしっかり丁寧に作品をみんなで作りまして、皆さまの応援のおかげで大成功したと思っています」と感謝を述べ、「今回はヴァリアーとのリング争奪戦に入るということで、さらにさらに初演よりも暑苦しく、重厚感ある個性豊かなメンバーが揃っていますので、おもしろさ、熱さをさらに倍増して、がんばっていきたいと思います」と意気込んだ。
ツナ役の竹中は「初演はマラソンみたいな感じでしたが、ニーコさんからも今回は前より周りが見えていると言っていただきました」と自信を覗かせると、「初演を見て好きになってくれた方々も、原作ファンの皆さまも全員楽しんでいただけるような作品になったと僕自身感じております。最後まで“死ぬ気”でがんばります!」と意気込みを披露。
ヴァリアーを率いるXANXUS役の林田航平は「最強部隊のヴァリアーとして今回は部下に戦わせるだけですが、それでも最強のボスとして稽古を積み上げてきました。それをすべて出し切れるように全力を出します」とコメント。
今回は前編として「vsヴァリアー編」における「雨の守護者」の戦いまでが描かれる。そのため、今作ではツナとXANXUSのバトルはないが、ツナとリボーンの修行や守護者たちの戦いを通してツナの成長していく姿が、息ぴったりの演技を見せるニーコと竹中によって演じられ、林田はヴァリアーのボスXANXUSとして舞台上に圧倒的な存在感を示している。
ボンゴレリング争奪戦の初戦は「晴の守護者」笹川了平(上杉輝)とルッスーリア(高木勝也)の戦い。上杉は「前回は敵にボコボコにやられてしまいましたが、今回はちゃんと戦わせていただけます。初戦なので、後に続けられるように熱さをがんばりたいと思います」と熱く語ると、高木は「了平と肉弾戦、マンパワーでどれだけ攻められるかというところをお届けできるか。原作にリスペクトを持ってがんばります」と気合い十分。了平のボクシングとルッスーリアのムエタイという、まさしく肉弾戦の激しいバトルが初戦から繰り広げられる。
2戦目は「雷の守護者」ランボ(KIMERU)とレヴィ・ア・タン(八巻貴紀)の戦い。KIMERUは「5歳、15歳、25歳のランボをやらせていただきますので、ものすごく早替えも大変ですし、役作りも大変です」と難しさを明かし、八巻は「雷の守護者として5歳のランボといかに戦っていくのか、ぜひとも皆さんに見ていただきたいです」と呼びかけた。10年バズーカによって変化していくランボと、傘を使って雷を操るレヴィ・ア・タン。映像、照明、アンサンブルの協力など様々な演出で迫力ある雷の戦いが生み出されている。
3戦目は「嵐の守護」獄寺隼人(原嶋元久)とベルフェゴール(大海将一郎)の戦い。原嶋は「『REBORN!』の世界を、見るのでもなく、読むのでもなく、ぜひお客様には体感していただきたいと僕ら一生懸命がんばっていきます」と気合いを見せ、大海は「嵐のリングの争奪戦がどのように舞台で描かれるのか、漫画やアニメではない2.5次元の舞台での見せ方をぜひ楽しみにしてください」とアピール。獄寺のダイナマイトとベルフェゴールのナイフによるバトルは、映像演出と生身の演者によってスリリングでスピーディーな展開を見せる。
そして、前編のクライマックスは「雨の守護者」山本武(山本涼介)とS・スクアーロ(高崎俊吾)の戦い。山本は「修行を経て、ボンゴレファミリーがどう成長していくのか。僕とスクアーロが今回のクライマックスの戦いですし、次につながる戦いでもあるので、しっかりとかっこいいバトルをお届けできるようにがんばります」と意気込み、高崎は「原作ではまだまだ続いていくんですけど、僕と山本との戦いがこの舞台としてはクライマックスになるので、アニメも漫画も超えて熱量を上げていきたいと思います」と力強く語った。お互いに剣を用いての二人のバトルは、クライマックスにふさわしい息をのむ殺陣となっている。
そのほかにも、バトルのない雲雀恭弥(岸本勇太)や、ツナと守護者たちの修行の“家庭教師”となるディーノ(山田ジェームス武)、コロネロ(深澤大河)、Dr.シャマル(山内圭輔)、バジル(前田大翔)らも、それぞれの修行パートで見せ場が待っており、目が離せない。熱量MAXのキャストが一丸となって「死ぬ気の炎」を燃やしてぶつかり合うリボステ第2弾「vsヴァリアー編」の幕がついに上がった。
『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE -vs VARIA partI-は、6月23日(日)まで東京・シアター1010にて、6月27日(木)から6月30日(日)まで大阪・柏原市民文化会館 リビエールホールにて上演。上演時間は、約2時間15分(休憩なし)を予定。
なお、本作のBlu-ray&DVDが、10月16日(水)に発売されることも決定した。詳細は、以下のとおり。
◆『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE -vs VARIA partI-Blu-ray&DVD
【発売日】2019年10月16日(水)
【価格】Blu-ray:9,800円+税、DVD:8,800円+税
【仕様】2枚組(Disc1:本編/Disc2:特典映像)
【封入特典】ブックレット
【特典映像】メイキング映像(稽古場、バックステージなど)
【公式HP】https://www.marv.jp/special/reborn-the-stage/
【公式Twitter】@stage_reborn
※高崎俊吾の「高」は「はしごだか」、「崎」は「大」の部分が「立」が正式表記
(C)天野明/集英社 (C)『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE製作委員会
(取材・文・撮影/櫻井宏充)