2019年3月27日(水)より東京・博品館劇場にて上演される舞台版『BLACK BIRD』。その稽古場取材会が、3月5日(火)に行われた。本作は、桜小路かのこの大ヒット漫画「BLACK BIRD」(小学館フラワーコミックス)を初舞台化するもの。妖と人間の少女の、切なくも激しい恋物語を描く。取材会には、松村優、朝倉ふゆな、神田聖司、太田将熙、正木郁、横山真史、碕理人と、演出を手掛けるキムラ真が登壇した。
主演として、烏天狗である烏水一族の長・烏水匡役を演じる松村は、稽古序盤の状況を「最初から完成度がヤバい!と感じました。このまま稽古していけば、最後はスゴイことになると思います」と手応えを話す。座長としても「しっかり皆さんを引っ張っていきたいと思います」とやる気十分。
妖が見えるヒロイン・原田実沙緒役の朝倉は、内容について「原作に、読み返すキュンキュンするシーンがたくさんあったので、読者として匡様と実紗緒の関係に共感していました。そして、今回の台本にも、原作と同じように読んでドキドキするシーンがたくさんありましたので、気合を入れて演じようと考えております」と意気込んだ。
神田は、松村が演じる匡の兄・烏水祥役を演じる。原作では、兄弟で外見が瓜二つというという役柄だが、松村と神田は普段から「見た目が似ている」と周囲から言われているという。「稽古中、一緒にいる時間を増やして、内面から、昔から兄弟だったような関係を築きあげたいですね」という松村に、神田も同意。さらに「外見面ももっと似せていこうと話しており、一緒に髪の毛を伸ばしていこうとしています。なので、ワカメなど髪の毛が伸びやすくなる海藻類を一緒に食べたり(笑)」と日々役作り(?)に余念がないことを伺わせた。
太田(相模役)、正木(伯耆役)、横山(豊前役)、碕(前鬼役)の4人は、八大天狗として長である匡を守る存在。松村とのコミュニケーションについては、碕が「松村さんは人見知りらしいんですが、太田さん、正木さんは見た感じ、結構コミュニケーションが取れていると思います。後は横山さんがグイグイ話しかけていくようにして、皆で密な関係性を作っていきたいですね」とまとめると、横山は「松村さんはお酒が好きと聞いたので、“飲みニケーション”をしていければと考えております。なので、今度皆で飲みにいきましょう」と誘う。
また、正木は松村と同い年(23歳)ということが分かり、「同い年なので共感できる部分があるかと!距離を詰めた関係性を築きたいと思います」と盛り上がる一幕も。一方、太田は別作品の稽古を同時進行でやっているため、「まだお会いしてからあまり時間が経っていないのですが、仲良くいろいろとお話していきたいと思います。(相模として)原作にある匡への忠誠心や美しい佇まいなど、内面から相模を演じていけるよう、精進しますのでどうぞよろしくお願いいたします!」と挨拶した。
演出のキムラは、妖と人間の“恋”を描く本作を「見たこともないような、美しく、艶めかしく輝くような、そんなエンターテイメント性ある愛の物語の舞台にしたい」と明かす。また、人間がやる“意味”を示すべく「映像を使った演出にすれば、表現の幅は広がると思いますが、まずは原作を愛して、しっかりと芝居を作る。その中で天狗や狐など、妖という不思議な力が本当に存在するような、お客様の想像力を高め、舞台と客席の垣根がないものを作りたいと思います」と構想を語った。
最後に、松村は「この作品を観た人が、もっとたくさんの人に観てもらいたいと思えるような素晴らしい作品にしたいと考えております。どうぞ、よろしくお願いいたします!」と取材会を締めくくった。
舞台版『BLACK BIRD』3月27日(水)から3月31日(日)まで東京・博品館劇場にて上演される。
【公演HP】http://legendstage.jp/blackbird/
【公式Twitter】@info__BLACKBIRD
(C)舞台版「BLACK BIRD」製作委員会 (C)桜小路かのこ/小学館