世界のダンスシーンを牽引するホフェッシュ・シェクター・カンパニーによる『ポリティカル・マザー ザ・コリオグラファーズ・カット』の日本初公演が決定し、その主演にKAT-TUNの上田竜也が抜擢されたことが分かった。
このカンパニーを率いるホフェッシュ・シェクターは、ブロードウェイで手掛けた『屋根の上のヴァイオリン弾き』(演出:バートレット・シャー)の振付で、2016年トニー賞最優秀振付賞にノミネートされたコレオグラファー。彼の手掛けた作品は、パリ・オペラ座、ロイヤル・オペラ・ハウス、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場など、世界最高峰の劇場で上演されている。
本作の初期版である『ポリティカル・マザー』は2010年に日本に初上陸し、埼玉と山口で公演が行われた。その後の世界ツアーも成功させ、翌年にはダンサー、ミュージシャンの数を41名に増やし、演出・振付も大きくパワーアップさせて、この『ポリティカル・マザー ザ・コレオグラファーズ・カット』を作り上げた。
上田は、音楽で人心を惑わす主人公役に挑む。本作の世界ツアーでは、公演開催国のアーティストたちとコラボレーションを行なっているが、公演開催国のアーティストを主人公に起用するのは初の試み。さらに、ドラムとして元BLANKEY JET CITYの中村達也、ベースとしてHEA・LOSALIOSなどで活動するTOKIEが参加する。
上演発表にあたり、シェクターと上田からコメントが届いた。
◆ホフェッシェ・シェクター(振付・音楽)
『ポリティカル・マザー ザ・コレオグラファーズ・カット』は、ジャンルの境界を崩し、音楽やダンスのファンを一つにしてくれる、まるでモンスターのような、私にとって特別な作品です。この作品が私の愛する街、東京で上演されること、さらに上田竜也さん、中村達也さん、TOKIEさんといった素晴らしいアーティストとともに作品に取り組めることを非常に光栄に思います。一人のアーティストと創作をともにすることも稀有な経験ですが、今回は一度に3名のアーティストと出会えるのですから、私にとってはまさに今シーズンのクライマックスとも言える経験です。音楽や振付が構築されてはいるものの、このような大型の作品は、まるで生き物のような性質も持っています。新たなダンサー、ミュージシャンもカンパニーのメンバーに加わりましたし、日本人アーティストの皆様との邂逅も大きな話題になると思います。ですから、再上演というよりは、新たな作品を初演するような気持ちで、東京のアーティストや観客の皆様と、この特別な体験を共有できることを、心から楽しみにしています。
◆上田竜也(主演)
ホフェッシュ・シェクターさんが過去のライブ映像などを見て即断で自分を選んでくれたと聞き、とても光栄でした。また何度も熱いオファーをいただいたことを知り、素直に嬉しかったですし、とにかく期待に応えたいという気持ちになりました。
世界的なパフォーマンスを身近に感じられるのは貴重なことなので、少しでも多くのことを吸収したいと思います。言葉の壁はありますが、気持ちで通じ合えると思うので、積極的にコミュニケーションを取っていきたいです。
自分のするべきことは魂で作品にぶつかっていくことだと思っています。主演をさせていただくので、思いっきりかき回しながら引っ張っていき、結果として、この作品の素晴らしさを多くの人に届けられたらいいです。75分間、迫力のあるパフォーマンスを見せること、約束します。
PARCO presents『ポリティカル・マザー ザ・コレオグラファーズ・カット』は、4月6日(土)から4月11日(木)まで東京・Bunkamura オーチャードホールにて上演される。チケットは、3月9日(土)より一般発売開始。上演時間は約75分を予定。
【公式HP】http://www.parco-play.com
(ステージ写真/Victor Frankowski)