KAAT神奈川芸術劇場とまつもと市民芸術館、初の共同プロデュース公演となる『Mann ist Mann マンイストマン』が、2018年1月末から2月にかけて上演される。『マンイストマン(男は男だ)』は、『三文オペラ』などで知られるドイツの劇作家ベルトルト・ブレヒトの傑作喜劇。今回は、まつもと市民芸術館芸術監督を務める串田和美が、選りすぐりの戯曲に歌やダンスをちりばめた、冬のカーニバルシリーズとして、脚色・演出を手掛ける。
出演は、串田と元宝塚歌劇団星組男役トップスター・安蘭けい。さらに、フルオーディションを行い、海老澤健次、大鶴佐助、小椋毅、近藤隼、坂口杏奈、鈴木崇乃、武居卓、チョウヨンホ、深沢豊、細川貴司、万里紗、山口翔悟(以上50音順)を選出した。
また、Dr.kyOn(ピアノ)、徳武弘文(ギター)、木村おうじ純士(ドラムス&パーカッション)を迎え、生演奏で上演する。
上演に向け、串田より以下のコメントが届いた。
◆串田和美
冬のカーニバルシリーズ。
これは一種のキャバレー演劇であります。
大通りのブールバル演劇であります。
キャバレーとあるから観客は飲み食いをし、ヤジの一つも飛ばしましょう。
なにしろ冬ですから、舞台の上は素敵な音楽と、歌と、踊りと、それから滑稽にして心身ともに暖まる、いや時にはグラリと心を揺さぶる、笑と泪の物語・・・かな?
『Mann ist Mann マンイストマン』は、2019年1月26日(土)から2月3日(日)まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ>にて上演される。その後、松本、長野、伊那を巡演。日程の詳細は、以下のとおり。
【神奈川公演】2019年1月26日(土)~2月3日(日) KAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ>
【松本公演】2019年2月8日(土)~2月13日(日) 信毎メディアガーデン
【長野公演】2019年2月23日(土) ホクト文化ホール中ホール
【伊那公演】2019年2月27日(水) 伊那文化会館小ホール
【あらすじ】
かつてインドがイギリスの植民地だった頃の英軍隊内の物語。
機関銃隊のジップ・ジェス・ポリイ・ユリアのお馬鹿な4人組はチベット征服に向かう途中、寺院で賽銭泥棒をはたらく。しかし、ジップが逃げ遅れてしまう。点呼でジップがいないことが鬼軍曹フェアチャイルドにばれないように必死の3人。そんな3人の前に、酒保のおかみベグビックに胡瓜籠を運ばされているゲーリー・ゲイが通りかかる。人に頼まれたら断ることのできないお人よしのゲイをジップの代わりに仕立ててはみたものの・・・。
人間とは何か。笑いとユーモアの中で、アイデンティティをめぐる物語は、予想もできない方向へ進んでいく―。