舞台『アルカナ・ファミリア Episode4 アルカナ・デュエロ』が、2018年8月18日(土)に開幕した。本作は、“乙女ゲーム×少年漫画”をコンセプトとするゲーム「アルカナ・ファミリア」の舞台化第5作目。喜多村太綱の脚本、八十島美也子の演出で、キャッチコピーにもなっている「すべては”あなた”のために」をベースにした舞台オリジナルストーリーが展開する。オフィシャルレポートより、公演の模様を紹介。
アルカナ・ファミリアのパーパ・モンド役・升毅の重々しい声で幕を開ける本作。キャラクター紹介には、ラップを取り入れたオープニングナンバーが続く。今回初登場のエルモ(宮崎翔太)がそっとジョーリィ(松本祐一)に寄り添い、不思議な存在感を醸し出す。
猛暑のレガーロ島で休暇をとるアルカナ・ファミリア。そこにアルカナ・ファミリア相談役のジョーリィが幼さの残る少年を連れてきた。彼の名はエルモ。パーパのために、ひいてはフェリチータ(飯田來麗)を守るために作られたホムンクルス。フェリチータとの距離を縮めるエルモに色めき立つファミリーに、ジョーリィからお互いの実力を測るために「アルカナ・デュエロ」を提案された。
モンドのために生み出されたエルモは、ジョーリィの“フェリチータを守れ”という言葉どおりに、そのためだけにファミリーたちの過去を暴き、相手を次々と傷つけてしまう。そんな彼に過去の自分たちの影を見る、デビト(綾切拓也)、パーチェ(小林涼)、ルカ(北村健人)は弟に接するように優しく、そして、フェリチータ、リベルタ(矢代卓也)、ノヴァ(野見山拳太)は友達として、同じ視線の高さで自分のために生きていくことを説いていく。様々な感情や人の思いを学んでいくエルモは不安定になり、やがて自身の持つタロッコ能力が制御不可能な状態になっていき・・・。
大胆に声をあげて笑うシーンやシリアスな芝居を歌とダンス、激しいアクションがつないで、原作を未プレイでもこれまでの舞台を観ていなくても、充分楽しめる内容となっている。もちろん原作とこれまでの舞台のエッセンスをふんだんにふりまいているので、知っている観客はより深く楽しめるだろう。
前説としてアンサンブルによるエンディング曲の振付説明もあり、今回も観客参加型の舞台『アルカナ・ファミリア Episode4』は健在。ぜひ、レガーロ島で舞台『アルカナ・ファミリア』の世界に浸ろう。
舞台『アルカナ・ファミリア Episode4 アルカナ・デュエロ』は、8月26(日)まで東京・シアターサンモールにて上演。
【公式HP】http://arcanafamiglia.otomelive.com/
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(撮影/吉岡晋)