2019年春、東京・東京芸術劇場 シアターイーストにて第7回ブス会*『エーデルワイス』が上演されることが明らかになった。ブス会*とは2010年、ぺヤンヌマキが、舞台作品を上演する為に立ち上げたユニット。劇団員を持たず、ぺヤンヌマキが毎回好きなメンバーを集めて作品を上演している。
”ミューズ募集”と謳った今作品のオーディションで主演の座を勝ち取ったのは、女優の鈴木砂羽。他キャストも応募総数約400名のオーディションから抜擢された水澤紳吾、高野ゆらこ、土佐和成、後藤剛範、藤井千帆、そして金子清文ら実力派たち。上演に先駆け、ぺヤンヌと鈴木からコメントが届いている。
◆ペヤンヌマキ(脚本・演出)
私が上京したての演劇少女だった頃、『愛の新世界』という映画で初めて女優・鈴木砂羽を見たときの衝撃は今でも忘れられない。夜はボンテージ姿でM男に鞭を打ち、昼は劇団員の男たちとばんばんセックスしまくる。妙に生々しく、そして勇ましい。素っ裸で渋谷の街を駆け抜ける彼女の姿は生命力に満ち溢れていた。女戦士のようだと思った。
あれから約20年。「ブス会*」という仰々しい名前の演劇ユニットを主宰し、「ミューズ募集」という仰々しい告知を出した私の前に、あの鈴木砂羽が現れた。これは運命だ、と思った。鈴木砂羽さんがブス会*に出るなんて!誰よりも私がワクワクしております。今回たくさんの方々にご応募いただいたオーディションを経て、彩り豊かな顔ぶれが揃いました。このメンバーでどんなお芝居が出来上がるのかお楽しみに。平成最後の春、東京芸術劇場シアターイーストにてお待ちしております。
◆鈴木砂羽(主演)
ペヤンヌマキさん、ご活躍はずっと耳にしておりました。昨年、ペヤンヌさんと安藤玉恵さん生誕40周年記念、ブス会*『男女逆転版・痴人の愛』を観に行きました。儚くも内側に渦巻く女の「ブス心」安藤さん、ペヤンヌさんの色気と女魂に惹かれました。俳優として25年あまり、これまでの人生振り返っても自分もギリギリ崖っぷちに立っていたような気がします。しかし何とかしぶとくしがみついてこられたのは、才能ある皆さまとの出会い、自身の表現することへの渇望があったからに他なりません。
さて・・・今回も出会ってしまいましたね、運命の女(ひと)に。彼女との出会いは、自分の新しい女性の扉を開く予感がします。ペヤンヌさんと存分にやりあえること、楽しみでしかありません。
第7回ブス会*『エーデルワイス』は2019年2月27日(水)から3月10日(日)まで、東京・東京芸術劇場にて上演される。チケットは2019年1月発売予定。