第3弾の運行開始(開幕)を間近に控えるミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』3~延伸するは我にあり~に先駆け、2018年4月30日(月・休)に、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにてミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』応援上映会が開催された。終映後の舞台挨拶には、永山たかし、KIMERU、鯨井康介、神里優希、田中涼星が登壇し、楽しいトークが繰り広げられた。
応援上映が行われたのは、2015年11月に上演された第2弾、ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』2~信越地方よりアイをこめて~。上映が始まると、早速会場からは「(原作者)青春先生ありがと~!」という声が飛んでいた。
おなじみの、お金にうるさい東海道新幹線(永山)、兄さん一筋の東海道本線(鯨井)、西武グループ会長を崇め奉ってやまない西武池袋線(KIMERU)ら初演メンバーに加え、第2弾では、脱ぎたがりの上越新幹線(田中)、食いしん坊な秋田新幹線(神里)といった個性の強いキャラクターが初登場。
中でも、その成長が描かれた長野新幹線(板垣李光人)が登場すると、劇場からは思う存分「かわいい~!!」と叫ぶ声が聞かれた。東海道兄弟による「リフレッシュ兄さん」や、上越上官のコスプレシーン、西武池袋線の会長万歳コールなどでは、映画館も当時の劇場さながら一体に。一方、12歳以下は認めないと公言する信越本線(高崎翔太)が長野新幹線に迫ると、あちこちから「逃げてー!」「おまわりさ~ん!!」という声が上がり、違う意味での一体感が・・・。
楽しい歌唱シーンでは、無数のペンライトが客席を染め上げ、たくさんの笑顔を照らしていた。返事をしたり、合いの手を入れたり、ツッコミを入れたり、手を叩いたり、もちろん笑ったり。普段の観劇とも、家で一人DVDを楽しむこととも違う、“応援上映”という空間で、集まったファンは大いに盛り上がっていた。
盛り上がっていたのは、ファンだけではなかった!終映後の舞台挨拶に登壇した5名も、テンションが高め。というのも、館内で一緒に応援上映を見ていたからだとのこと。
初めて応援上映を体験したという永山は「すごい空気感ですね!」と驚きの声を挙げた。田中は「自分のシーンが受けてるとよかった~って思いました」と顔をほころばせ、KIMERUは「(ペンライトで)それぞれのカラーがあったのが嬉しかった」と感想を語った。一方、内容を「全然覚えてなかった」という鯨井は、観ながら「こんなシーンあった!」を連発していたという。
第2弾が上演されたのは、もう1年半も前のこと。登場シーンの多かった田中は、当時を「てんやわんやだった」と振り返りながら、「(露出の多い上越新幹線役を演じている時は)どんな気分だったの?」という鯨井の質問には、「お金と時間を使って観に来ていただいている中で裸になるというのは、変な快感が生まれますね(笑)」と、爽やかに、結構すごい回答をしていた。
「第3弾では、もう一人の露出キャラが帰ってくるからね」というKIMERUの一言から、話題は、間もなく開幕するミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』3~延伸するは我にあり~の話へ。
(以下、一部第3弾の内容に触れています)
もう一人の露出キャラというのは、第1弾で山本一慶が演じていた第3セクター・りんかい線のこと。第2弾からの出演となった神里と田中は、稽古場で初めて山本がりんかい線を演じているのを観て驚愕したそうで、「やばい、俺たちもがんばらないと・・・」と思ったという。田中曰く、山本の登場シーンは「破壊力がすごい、100%笑い保証」。
また、第2弾の劇中で、秋田新幹線としていろんなものを食べていた神里は、どうやら今回ももぐもぐタイムがある様子。「(食べ物の)匂いがすごいんだよ。今回の劇場は円形劇場だから、お客さんにも匂いが届いちゃうよ(笑)!」と鯨井がツッコんでいたが、果たして・・・。
今回3役演じることが発表されているKIMERUは、「今回、慌ただしいよ。公演によって出番がだいぶ変わるから」とちらり。どうやら、回変わりのゲストによって、絡む役がだいぶ変わるようで、歌まで変わってしまうこともあるようだ。
また、今回は「鉄ミュ」として初の新潟(長岡)公演が行われる。第2弾の大千秋楽で、新潟出身であり、役としても“新潟の星”を演じていた田中は「いつか新潟で公演をやりたい!」と夢を語っていた。それが叶った今の気持ちを聞かれると「なんか不思議です。自分の職業の拠点は東京が多いんですけど、それを新潟に移すので・・・」と切り出すと、「ちょっと待って、そんなおっきな話?!」と周囲からは総ツッコミが。
新潟に行った際は、ぜひ海産物や隠れ名物「イタリアン」(長岡では「フレンド」が有名:客席からの情報)を食べてほしいと田中。また、「親が差し入れをしてくれるみたいで」と明かすと、話題は神戸公演・・・そして、兵庫出身の神里へ。
「神里家は何を差し入れしてくれるの?」と振ってくる鯨井に、神里は「何がいいですか?」と果敢に聞き返すが、すかさず「神戸牛?」と返されたじたじに。KIMERUが「パンも美味しいよね」と助け舟を出すも、「ん~・・・でも神戸牛」と所望する鯨井に、ちょっとひきつりながら、何か差し入れることを約束していた。
ちなみに、第2弾の劇中では「次回、九州新幹線登場!」という台詞があったが、こちらは実現せず。実際にその台詞を言っていた鯨井は「俺が言ったことは通らなかったのに、涼星が言ったことは通ったの・・・この差は何?」とぼやいていたが、一同はさらに先を見据え、「九州行きます!」「海外公演もやろう」などと夢を広げていった。
このほか、「優希が俺のものまねをしてくる」(KIMERU)、「(京浜東北線役の)高橋優太くんが、涼星にグミを買ってくる親戚のおじさんみたいになってる」(鯨井)、「(高崎線役の郷本)直也さんが帰ってくるから“うつたか”いっぱいあるよ!(宇都宮線役の稲垣)成弥が嬉しそう」(KIMERU)といったような、和気あいあいとした稽古場の様子が語られた。
最後は、第3弾に向けそれぞれが挨拶。次作へ向けた意気込みを語り、舞台挨拶を締めくくった。
「願いが叶った新潟公演へ向けて気合い充分なんですけど、3都市それぞれ、来ていただければ絶対楽しんでいただけると思うものを稽古で作ってきたので、ぜひ皆さん、何回でも足を運んでいただきたいと思います!」(田中)
「僕たちも本当に楽しみな公演です。僕は、舞台上で美味しいものをたくさん食べたいと思います。食べさせてください(笑)!そういう姿も見せつつ、もう一つ新しい役をやりますので、そちらも楽しみにしていてください」(神里)
「応援上映楽しかったですか?我々、次も皆さんに楽しんでいただけるように、準備整っております。基本的には、兄さん(東海道新幹線)を観ていただければ、オッケーです!」(鯨井)
「個人としては、3役あるので、新しいキャラクターを楽しみにしていただきたいです。皆さんの応援のおかげで第3弾をやれる喜びを噛み締めながら、皆さんと一緒にいろんな路線の歴史を学びながら、ずっと未来へ向かって走り続けたいと思います。ぜひ、遊びに来てください」(KIMERU)
「毎日とっても楽しい稽古でしたので、本番も、皆様と楽しい時間を共有できるんじゃないかなあと楽しみにしております。この作品は、今出ている人、これまで出た人、この先出てくる人、そして、皆様を含めてのカンパニーだと思っています。ぜひ、お力をお貸しいただけたら嬉しく思います」(永山)
ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』3~延伸するは我にあり~は、5月4日(金・祝)から5月13日(日)まで東京・品川プリンスホテル クラブeXにて上演される。その後、神戸、新潟を巡演。日程の詳細は、以下のとおり。
【東京公演】5月4日(金・祝)~5月13日(日) 品川プリンスホテル クラブeX
【神戸公演】5月18日(金)・5月19日(土) 新神戸オリエンタル劇場
【新潟公演】5月25日(金)・5月26日(土) 長岡リリックホール シアター
【公式HP】http://www.marv.jp/special/aoharutetsudou/
【公式ブログ】http://aoharumusical.jugem.jp/
【公式Twitter】@aoharu_musical
(C)青春
(C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会
(取材・文/エンタステージ編集部、写真/オフィシャル支給)