人気女性向け恋愛ゲーム「イケメンシリーズ」の人気タイトル「イケメン戦国」舞台化第3弾となる『イケメン戦国 THE STAGE~織田信長編~』。公演を直前に控えた4月5日(木)には「幸福ルート」の公開ゲネプロと囲み会見が行われ、小笠原健、橘龍丸、横山真史、荒一陽、早乃香織、竹石悟朗、滝川広大、鷹松宏一、早乙女じょうじ、原嶋元久が登壇した。
本作は、2017年4月に上演された「真田幸村編」、同年8月に上演された「織田軍VS“海賊”毛利元就編」に続くシリーズ3作目となる作品で、天下統一を目指す織田信長を中心に戦国の人間模様が描かれる。初の試みとして『イケメン戦国◆時をかける恋』の本編ストーリーに沿い「幸福ルート」「情熱ルート」の2つのマルチエンディングで上演。一般的にマルチエンディング作品は、エンディング10分程度が違うことが通例だが、本作では後半45分程度のストーリーが変わり、全く異なるエンディングが用意されている。
会見では、織田信長役の小笠原が、初日を直前に控えた心境を「前作の主演を務めた原嶋さん(毛利元就役)がいいバトンを繋いでくれたので、それに乗っていけるようにがんばります。いよいよ幕が上がるのか、と気分が高まっています!」と力強く語る。
続いて、織田信長と敵対する、上杉謙信役の橘が「今回、上杉軍はじょうじくん(早乙女)以外は新しいメンバーです。皆で力を合わせていこうと、稽古も最初から和気あいあいと、楽しくやってきました。きっとその空気感がお客さんにも伝わり、いいものを見せられると確信しています。皆でがんばりましょう!」とキャストたちに呼びかけると、全員から「はい!」という気合いの入った返答が聞こえた。
取材冒頭の挨拶にもかかわらず、まるで締めの言葉のようなまとまりがある橘のコメントに、小笠原が思わず「(取材はこれで)終わりでいいんじゃないですか?」と突っ込み、会場からは笑いが起こった。
シリーズ初のマルチエンディングでも話題となっている本作だが、ルートの違いについて、原嶋は「『幸福ルート』は終わり方が“幸福”っていう言葉にぴったりで、ほっこりすると思います。『情熱ルート』の方も、確かにちゃんと“情熱的だな”と思える終わり方になっています。それぞれの見どころがルート名になっているので、その違いを楽しんでもらいたいです。どちらもハッピーエンドではあるけれども、そのハッピーエンドの種類が異なる部分が今回の見どころですね」と説明。
さらに、舞役の早乃からは『情熱ルート』は乙女ゲーム的、『幸福ルート』は少年マンガ的、という違いも明かされた。さらに「どちらのルートも、これまでの3作の中で一番、恋愛要素が強くなっています。全女性のお客さまは信長様にキュンキュンさせてもらえると思います」とアピールした。
最後に小笠原は「目の前のお客さんからいただける笑顔や拍手、2時間見て楽しかったなと言ってもらえることが、僕らの生きる活力です。この1カ月かけて、そう言ってもらえるようにがんばってきたので、初日に向けて万全を期したいと思います。皆さん、どうぞよろしくお願いいたします!」とファンへメッセージを贈った。
この日に行われたゲネプロでは『幸福ルート』を上演。シリーズ通して、本作の見どころであり、特徴でもあったキャストが入り乱れて見せる殺陣はさらに激しさと華やかさを増し、客席を圧倒する。それぞれのキャラクターに演技や殺陣の見せ場があり、目がいくつあっても足りないほどだ。また、前2作よりも広いステージでの上演だけに、よりダイナミックに、そしてスピード感も上がったように感じる。
それに加え、織田信長と舞の関係性にもより深みが出た。信長が見せるドS俺様っぷりと、強引なのに心根は優しい信長に惹かれていく舞の細やかな心情の変化が丁寧に、そして胸キュン要素たっぷりに描かれていて、“恋愛もの”としても楽しめる作品になっている。
『イケメン戦国 THE STAGE~織田信長編~』は4月9日(月)まで、東京・シアター1010にて上演。
【公式HP】http://legendstage.co.jp/ikemen-sengoku/
【公式Twitter】@LSikemensengoku
(C)CYBIRD/イケメン戦国THE STAGE
(取材・文・撮影/嶋田真己)