昨年11月に初演された劇団おぼんろ『キャガプシー』の再演が、2018年5月に決定した。劇団おぼんろとは、大人のための寓話を物語り続けて来た、末原拓馬を主宰とする4人の語り部(キャスト)による演劇集団。
初演の際は「みんなで一つの石碑を建てるような、“物語を作る物語り”にしたい」という思いから、公演“参加者”から不用品を募り、それらを用いて葛西臨海公園内にある汐風の広場に劇場テントを建設。さらには衣装、舞台美術をもそれらのみで作り上げた。今回もその思いは変わらず、“参加者”から建材を募集し、同じく汐風の広場にて公演を行う。
出演はさひがしジュンペイ、高橋倫平、わかばやしめぐみ、末原拓馬と初演とはキャストを一部変更。上演決定にともない、出演者全員からコメントが届いている。
◆さひがしジュンペイ
ねずみを演じます。一生のうちで演じたい役に出逢うのは、そうシンプルにはいきません。その中の一人です。拓馬に感謝。そして前回よりも更に高みを目指すのはもちろんのことだが、なぜオレがおぼんろに所属しているのか。己の存在意義を確かめる公演になると思ってます。見届けてください。
◆高橋倫平
おぼんろに触れてくれるすべての皆様に心から感謝します。初演に参加してくれた皆様。自分がいることで物語にどんな化学反応をもたらすか楽しみにして欲しいです。初参加の皆様。海辺に突如現れるテント小屋にまず驚かれることでしょう。脱日常の刺激的な時間をぜひ、味わいに来てください。
◆わかばやしめぐみ
同じ場所でも一から特設テントを創り季節も違う時期の公演に再び大興奮しております!ワクッ!ドキッ!まったく違う世界感が繰り広げられるに違いありません!参加者の方々と再びキャガプシーの物語りを紡げますのを今からとても楽しみにしています!素敵な物語りを一人でも多くの方にご参加いただけます様に!
◆末原拓馬
近年、ひとつの物語は繰り返し繰り返し語られみんなの物語となるべきだと思うようになり、2017年11月には「初演」という言葉にこだわり上演しました。なので、今回再びこの物語りをやることは最初から決めていたことでしたが、緊張しています。心を尽くし、全身全霊で臨みたいと思っています。
おぼんろ第16回本公演『キャガプシー』は、5月16日(水)から5月27日(日)まで、東京・おぼんろ特設劇場「キャガプシーシアター」(葛西臨海公園内 汐風の広場)にて上演される。なお、5月17日(木)14:00、5月22日(火)19:30の公演は、イイネ公演となる(※イイネ公演とは、おぼんろが路上で芝居をしてきた時の慣わしとして、終演後、参加して感じて思った価値分の言い値で投げ銭をする公演)。
【劇団公式HP】http://www.obonro-web.com/