指原莉乃プロデュースのアイドルグループ=LOVE初舞台!ステージプロジェクト「けものフレンズ」公演レポート

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2018年2月15日(木)に東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて、あにてれ×=LOVE ステージプロジェクト「けものフレンズ」が開幕した。現役アイドルである指原莉乃が、自身の理想のアイドルをプロデュースするために声優・アニメ専門学校の代々木アニメーション学院とタッグを組み、新しい「声優アイドル」として2017年に誕生させた「=LOVE(イコールラブ)」。本作は、その=LOVEとテレビ東京動画配信サービス「あにてれ」とのコラボレーションによるステージプロジェクト第1弾で、脚本・演出・作詞を川尻惠太(SUGARBOY)が務める。

この世界のどこかにつくられた超巨大総合動物園「ジャパリパーク」。そこは神秘の物質「サンドスター」の力で、動物たちが次々とヒトの姿をした「アニマルガール」へと変身する世界。ある日、「自分を変えたい!」と願うフレンズたちは「“お芝居”をすると、なりたい自分になれる」ということから、劇団を立ち上げることにするのだが・・・。2017年に初舞台化され、2018年に再演された舞台「けものフレンズ」とはまた違った、新たなフレンズたちによる新たな物語が繰り広げられる。

初日前に行われた囲み会見には=LOVEのメンバーである大谷映美里、大場花菜、音嶋莉沙、齋藤樹愛羅、齊藤なぎさ、佐々木舞香、佐竹のん乃、高松瞳、瀧脇笙古、野口衣織、諸橋沙夏、山本杏奈の全12名が登壇した。

役作りについて、オーストラリアデビル役の大場が「原作イラストはおとなしい子の印象でしたが、稽古を通して、元気で天真爛漫な子なんだとキャラクターを掴めました」と自信を覗かせた。

一方、=LOVEにとっては初舞台ということもあって、ケープライオン役の佐竹は「自分とは違って男の子っぽい役なので、役作りが大変でした」と打ち明けると、シヴァテリウム役の佐々木も「普段の私は騒がしいんですけど、役柄はクールな感じなので難しかった」と役作りの難しさを明かした。その苦難を乗り越えて、初日を迎えた彼女たち。舞台上を駆け回るフレンズたちにはアイドルらしいかわいらしさがあふれていて、初々しい=LOVEのメンバーたちにピッタリの印象だ。

そんなフレンズたちのビジュアルについて、ニホンカワウソ役の音嶋は「髪がショートで外ハネになっていて、衣装はキラキラが付いていて好きです」とコメント。オオウミガラス役の瀧脇は「しっぽがお気に入りです」とかわいくしっぽを見せてアピール。=LOVEを彩る個性的で可愛いアニマルガールたちのビジュアルにも注目して欲しい。

=LOVEの一人一人がキャラと向き合い、皆で助け合ってきた思いを感じさせる本作。その稽古について、ダイアウルフ役の山本は「演技、歌、ダンスとそれぞれが得意な分野で、それぞれを引っ張ってアドバイスしていけました」と振り返った。さらに、オーロックス役の野口は「メンバーが学校で不在の時もアンサンブルの方が代わってくれたりと、助け合いがいっぱいありました」とアンサンブルの力を讃えると、アリゾナジャガー役の齋藤樹愛羅も「学校に行っている間の稽古についても、アンサンブルの方がアドバイスやポイントを教えてくださって助けになりました」と同調。

お芝居あり、歌あり、踊りありと=LOVEの魅力を満喫できる見どころ満載のステージ。物語の鍵を握るツチノコ役の齊藤なぎさは「私の役は一人芝居が多いので、そこでいかにお客さんに届けられるか悩みました」と稽古を振り返った。また、リョコウバト役の大谷が「客席を使うお芝居がたくさんあるんです」とアピールするように、彼女たちの魅力を間近で楽しめる演出も多数用意されている。

ミュージカルシーンでは様々なジャンルの楽曲が用意されており、ニホンオオカミ役の高い松が「舞台の歌はアイドルのようにかわいさが不要なので、そこに感情を込めたり、遠くに届けたりというところに違いを感じました」と解説するように、ファンにとっても=LOVEの新しい一面を知ることができるだろう。ミュージカルシーンで、目を引いたのが歌好きのディアトリマ役を演じる諸橋だ。「上手く歌うことを気にしすぎてしまって、ディアトリマ本来の歌を楽しむというところが難しかったです。本番ではディアトリマらしく歌って楽しみたいです」と意気込んだように、諸橋の歌唱力と楽しむという気持ちが合わさった魅力あるシーンとなっている。

カーテンコールの後には、=LOVEのミニライブも行われ、集まったファンは大いに盛り上がった。「“お芝居”をすると、なりたい自分になれる」というストーリーが初舞台である=LOVEとリンクし、「けものフレンズ」を通して=LOVEの魅力を存分に楽しめる舞台となっていた。

あにてれ×=LOVE ステージプロジェクト「けものフレンズ」は2月18日(日)まで東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演。

高松瞳の「高」は「はしごだか」が正式表記

(C)けものフレンズプロジェクトS/(C)あにてれ×=LOVE「けものフレンズ」製作委員会

(取材・文・撮影/櫻井宏充)

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この記事を書いた人

演劇、海外ドラマ、映画、音楽などをマルチに扱うエンタメライター。エンタステージ立ち上げからライターとして参加し、小劇場から大劇場のストレートプレイにミュージカル、2.5次元、海外戯曲など幅広いジャンルにおいて演劇作品の魅力を日々お伝えしています!

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