花總まり2度目のカルメン役、ホセ役は松下優也!ミュージカル『ロマーレ』製作発表

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宝塚歌劇団上演の『激情–ホセとカルメン–』(1999年)でカルメンを演じ、高い評価を得た花總まりが、ミュージカル『ロマーレ』~ロマを生き抜いた女 カルメン~で再びカルメン役に挑戦する。2018年3月23日(金)から始まる公演に先立ち、2月14日(水)には製作発表が行われ、花總をはじめ、松下優也、伊礼彼方、KENTARO、太田基裕、福井晶一、団時朗、演出・振付の謝珠栄が登壇した。

本作は、19世紀に描かれたメリメ原作の『カルメン』をベースに、カルメンがロマ族として当時の社会でどのように生き抜いてきたか、小説やオペラでは表現されていない部分をより強く描き出した作品。

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この日の会見では、劇中で歌われる2曲の楽曲も披露された。オープニングナンバーは、花總、伊礼、KENTARO、太田、福井による「流浪の民」。伊礼、KENTARO、太田、福井が布をまとい、花總を取り囲むようにして熱唱した。一方、花總と松下がデュエットする「すれ違う心」では、カルメン、そしてホセの思いが切々と歌い上げられた。

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本作の演出・振付を担当する謝は、花總がカルメンを演じた宝塚歌劇団公演の『激情–ホセとカルメン–』の演出・振付も手がけた経歴を持つが、本作では「ロマとして生きたカルメンに焦点を当てたい」という思いから、新たな視点でカルメンを描く言う。謝は「カルメンとホセの愛の絆についてもっともっと知りたいんです。メリメの描いたホセは、白人の男性から見たホセ像です。じゃあ、女性の私から見たホセは、もっと違う人物像が出来上がるんじゃないか?と思ったのが、この作品を作ったきっかけでした。愛を貫きながらも、死をも覚悟したカルメンという女性はどういう人だったのか。今一度深く考え、探っていきます。どういう風に仕上がるか楽しみに待っていてください」と本作への思いを語った。

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一方、花總は「カルメンを知り尽くした謝先生とお話を作っていけるのが楽しみです。もっともっと深く作って、生きたいです」と意気込む。この日は役衣装で登場した花總だが、胸元が大きく開いた、真っ赤なドレスについて問われると「自分でも新鮮。だいぶ楽しいです」と笑顔を見せた。

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階級を越え、愛を貫き通したホセ役を務める松下は「今回、このような素晴らしい役を演じさせていただけることが嬉しく思っています。この中では一番若いと思いますので、そのパワーでがんばれたらと思います」と挨拶。初共演となる花總の印象を聞かれると「役になられている時と、普段がまったく違う方です」と言いつつ、「まだ分からない部分も多いのですが・・・」と交流を深めている最中である様子を見せると、花總も「私もまだ(松下のことが)分からない。まだじっと直視できない自分がいます(笑)」と照れ笑い。二人がどんな関係を築き上げるのか、楽しみだ。

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また、スニーガ中尉役の伊礼は「(役柄のために)初めて髭を生やしています」と明かすと「生理的嫌悪感を持っていただけるような役作りに励んでいきたい」とニヤリ。

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ガルシア役のKENTAROは「ジプシーの大ボス役なので、どこまでロマの一族としていき、さすらい続けられるかということを、ボス感満載で演じたいです」、ローレンス役の太田は「素晴らしい先輩の方々がたくさんいらっしゃるので、学びながら自分らしいローレンスをお届けできるよう、がんばります」とコメント。

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さらに、ジャン役の福井は「社会人類学を選考する学者という役どころです。謝先生から『この役は私やねん』というお言葉をいただいたき、謝先生の目で見た真実を代弁している役だと思っています。期待に答えたいと思います」、老人役の団は「若いエネルギーに満ち満ちている作品。非常におもしろい舞台になるでしょう」と本作に思いを寄せた。

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ミュージカル『Romale』~ロマを生き抜いた女 カルメン~は、3月23日(金)から4月8日(日)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて、4月11日(水)から4月21日(土)に梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演される。

(取材・文・撮影/嶋田真己)

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