ダンサー・俳優の大貫勇輔と女優業のほかフィギュアスケーターとしても活躍する本田望結の二人がMCとなり、国内外のバレエ情報をお届けするWOWOWのオリジナル番組『バレエ☆プルミエール』。毎月1回、最新の公演情報やバレエニュースのほか、注目のダンサーをスタジオに招いたスペシャルトーク、バレエメソッドを活用したトレーニングの伝授など、番組ならではの切り口でバレエの楽しみ方を視聴者に届けている。
2月3日(土)放送の第4回には、新国立劇場バレエ団プリンシパルの福岡雄大が「バレエの王子様」コーナーにゲスト出演し、これまでのバレエ人生や、競い合える親友の存在について赤裸々に語った。
福岡とは、以前『春の祭典』のレッスンで一緒になったことがある大貫は「キレのいい踊りをする人がいる」と注目していたそうだ。福岡の魅力はダイナミックなジャンプにキレのいいピルエットなど、技巧派揃いの新国立劇場バレエ団の中でも屈指のテクニシャンとしても知られている。大阪出身の福岡は、7歳でバレエを始め、高校生になると国内外のバレエコンクールで頭角を表し、19歳でチューリッヒジュニアバレエ団に入団。一見、順風なバレエ人生を歩んでいるように見えるが、実はチューリッヒ時代に言葉の壁や、何度も役を降ろされることでモチベーションが下がり「心が折れてしまったんです。半年くらい引きこもってTVばかり見ていて、ストレスで激太りしてしまいました」と明かした。そんな日々から抜け出すきっかけ、さらに「この経験がなければ、今の踊りにはなっていなかったと思う」とこれまでの道のりを振り返る。
バレエスクール時代からの先生との厳しくも温かい師弟関係の絆、また、バレエスクールに入った時からずっとバレエの世界で共に支え合い競い合ってきた親友・福田圭吾の証言から、子ども時代の“腹筋”にまつわる微笑ましいエピソードを披露するとスタジオは一気に和やかムード。
現在も福田とは新国立劇場バレエ団の同僚であることからなみなみならぬ縁を感じている福岡。それを聞いた大貫と本田は、こんな風に競い合える仲間が近くにいるかという話に、大貫は「(Kバレエカンパニーの)宮尾俊太郎さんとは公私ともに高みを目指せる存在」、本田は「兄弟4人でフィギュアスケートをやってきたので、友達より兄弟。ずっと姉(本田真凜)に憧れてきたし、妹には抜かされたくない、そんな気持ちでやってきました」と名前を挙げた。
一日密着の様子では、2月9日(金)より東京・新国立劇場 オペラパレスにて開幕する『ホフマン物語』の稽古映像も流れる。相手役の小野絢子が「あのダイナミックなダンスは本能だけで踊っていると思っていましたが、意外と考えている」と言われると「度胸があるように見えて繊細だと言われます」と恥ずかしそうな表情を見せ、「舞台は生もので何が起こるか分からない。だからこそ、リハーサルでどれだけのものを作れるかが重要だと思っています」と、真摯にコメントした。
また、リハーサル終わりによく訪れるという行きつけの店の店主から「気のいい大阪のお兄ちゃん」と評されたそうだが、この日のトークの印象から大貫と本田も納得。普段の親しみやすい“お兄ちゃん”キャラが一転して舞台でみせる鮮やかなパフォーマンスとのギャップが福岡自身の魅力、と大貫が分析していた。
福岡は最後に「バレエは生き甲斐であり仕事でもあります。これまで関わってきた人たちへの感謝の気持ちを持って、恩返しの気持ちで舞台に立って踊っています」と熱い思いを語ると、大貫と本田も通じる思いがあると言いたげに大きく頷いた。
番組の後半では、福岡も所属する昨年20周年を迎えた「新国立劇場バレエ団」を特集する。
放送日が節分ということで、番組冒頭では豆まきを実施!
『バレエ☆プルミエール』第4回は、WOWOWライブにて2月3日(土) 午後6:30より放送される。
『バレエ☆プルミエール』放送の後は、モーリス・ベジャール没後10年&カンパニー来日50周年記念!モーリス・ベジャール・バレエ団&東京バレエ団 特別合同ガラが、よる7:00より放送される。そのほかの詳細は番組HPにてご確認を。
【ベジャール・セレブレーション詳細】http://www.wowow.co.jp/detail/112199/001/01