2017年9月8日(金)より東京・東急シアターオーブにてブロードウェイミュージカル『ファインディング・ネバーランド』が開幕する。それに先立ち、フォトコールと囲み会見が初日の前日に行われ、この来日公演で応援サポーターを務める坂上忍が作品をアピールした。
本作は、2004年に公開されたジョニー・デップ主演の同名映画(邦題「ネバーランド」)をミュージカル化したもので、2015年ブロードウェイで初演、今回が日本初上陸となる。
演出は、『ヘアー』『ピピン』などで知られ、2014年「タイム誌が選ぶ世界で最も影響力のある100人」の一人でもあるダイアン・パウルス。音楽は、イギリスの人気グループ「テイク・ザット」ゲイリー・バーロウが初めてミュージカル楽曲を製作し、さらにセリーヌ・ディオンやマドンナ、シルク・ド・ソレイユも手掛けるミア・マイケルズが振付を担当するなど、豪華スタッフ陣にも注目が集まる。
主人公は「ピーターパン」作者のJ.M.バリ。「ピーターパン」誕生から上演するまでを描く、実話に基づいた感動物語だ。仕事に行き詰っていたバリは、ケンジントン公園で4兄弟とその母親で未亡人のシルヴィアに出会う。彼らと遊ぶうちに「演劇」も「遊び」も同じ「PLAY」だと気がつき、純粋な気持ちを取り戻していくバリ。“幼い頃に亡くなった兄の存在”をモデルに、“子どもも楽しめる作品を”という情熱を込めてバリが生み出した物語は、当時のイギリスの人々の固い心に変化をもたらしていく・・・。
フォトコールでは、本作の代表曲である「Stronger」と「Believe」が披露され、主演のビリー・タイらが圧倒的な歌とパフォーマンスを見せた。駆けつけた坂上は「サンフランシスコで観た時を思い出して泣きそうになりました」と大興奮。続けて、「元気と勇気がもらえる作品です。一つの物を作り上げるまでにはいろいろな困難がありますが、負けずに、逃げずに、ひたむきにがんばっていればいつか光が差すという物語です。ご家族で観ていただきたい作品ではありますが、むしろ“これから仕事をどうやってがんばっていこうか”と思っている若者に、ぜひ観てほしいですね」と想いを述べた。
また、本作を代表する名シーン“舞台下からの風で金吹雪が落ちずに舞い続ける”仕掛けを、特別に舞台上で体験した坂上。目が開けられないほどの強風に驚きつつも、シーンに溶け込み、大満足の笑顔を浮かべていた。
最後に坂上は、改めて「楽曲は迫力があり、歌唱力もとんでもない!物語がしっかりしている、とても素敵なミュージカルです。一人でも多くの方に観ていただきたいです」とアピールし、会見を締めくくった。
ブロードウェイミュージカル『ファインディング・ネバーランド』は9月8日(金)から9月24日(日)まで、東京・東急シアターオーブにて上演。
(取材・文・撮影/谷中理音)