2017年9月6日(水)より、いよいよ舞台『北斗の拳 –世紀末ザコ伝説-』が開幕する。『北斗の拳』の主人公と言えばケンシロウだが、舞台の主人公はザコキャラたち・・・!?と、発表時からその意外性で話題を呼んでいる本作。一体どんな舞台になるのか。エンタステージでは、ビジュアル撮影現場を取材し、メインザコを演じる磯貝龍虎、河合龍之介、寿里、花園直道、林野健志、A応Pの水希蒼(50音順)から、意気込みを聞いた。
現場では、キャストたちのビジュアルが次々と完成していく。ザコ衣裳に身を包んだ6名は、一様にテンション高めだった。それもそのはず。どのキャストのビジュアルも、ザコだけど、かっこいいのだ。撮影では、それぞれの“ザコっぽさ”の追求が始まった。
トップバッターを務めた磯貝は、終始ニコニコと楽しげにポージングを決めていく。その生き生きとしたその姿に、スタッフからも終始笑い声が上がっていた。出来上がった自身のビジュアルを見て、磯貝は「こうして衣裳に、袖やら足やらを通してみて・・・改めてザコだなと!」と満足げ。「最近、お酒を飲むとゆっくり吐くんですよ(笑)。そういう時にいつも『自分、ザコだな・・・』と思うんです。ザコですけど、本番がんばりますので!ぜひぜひ、皆様よろしくお願いいたします!!」と、意気込んだ。
続いて登場した河合は、仕上がりに「ちょっとカッコよすぎません(笑)?」と言いつつ、改めて「でも、やっとザコなんだな・・・」と、噛み締めていた。カッコいいザコ姿を見せながら撮影を終えると「稽古を通じてもっともっとザコの要素を出して、皆で楽しい舞台を作っていけたらと思います。本番が楽しみですね!」と笑顔。
衣裳について、自らも意見を出しながら作り上げていた寿里。装飾の「鉄の部分に特に世紀末感を感じるし、革も・・・素晴らしくザコっぽいですね!」と満足のいく仕上がりとなったようだ。撮影では、カッコ良さを消しつつ、いかにザコっぽく見せていくかを試行錯誤。カメラマンに「いいね、ザコっぽいね!」と声をかけられるも、「・・・そう言われると、心のどこかでちょっと嫌だ!と思ってしまう!そうところが、僕のザコな部分ですね(笑)。本番では、楽しみながら、しっかりとザコを演じたいと思います」と複雑なザコ心(?)を明かした。
そして、キャストの中でも一際異彩を放つ花園は「僕は、普段は黒紋付袴とか、着流しとか、自分のショーでは着物以外をほとんど着ないので、こういった格好をできて、今、最高に幸せです(笑)!」と満面の笑みを浮かべる。スタッフにヒーローみたいだと絶賛されると、「ほめていただいて気分がいいんですけど、やるのはザコですから!ここからどうやってザコになっていくか。がんばりたいと思います」と、気合十分だった。
林野は、自身初となる”ワッフルヘア”に挑戦。2時間ほどかけて出来上がった自身の姿に、「『北斗の拳』シリーズのファンとしてはたまらない姿ですね!」と喜びの声を上げていた。ザコっぽい表情を次々と繰り出し、順調に撮影を終えた林野は、舞台について「どういう角度で何が飛んでくるのか分からない舞台となっています。劇場に入って、照明と音響、そして芝居でこのビジュアルがさらに映えると思いますので、ぜひ、劇場で一緒にザコになりましょう!」とコメント。
メインザコを演じる中で、唯一の女性キャストとなる水希は「自分が自分でなくなっていく~!」と言いながら、普段活動しているA応Pではなかなか見ることのない表情を連発。撮影を終えると「撮影をしていただきながら、ザコって、すごくかっこいいんだなと改めて思いました。皆、ちゃんとザコにも目を向けてあげてほしいです。舞台も絶対楽しいものになるので、ぜひ観ていただきたいです!」と語ってくれた。
ザコたちの真の姿が明らかになるまで、あと少し。楽しみにその時を待とう。
舞台『北斗の拳 ‐世紀末ザコ伝説‐』は、9月6日(水)から9月10日(日)まで東京・シアターGロッソにて上演される。
(C)武論尊・原哲夫/NSP 1983, (C)北斗の拳-世紀末ザコ伝説-製作委員会2017 版権許諾証GP-907
(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)