1978年、劇団「東京キッドブラザース」によって上演されたミュージカル『失なわれた藍の色』が、2017年10月14日(土)から10月22日(日)まで、東京・CBGKシブゲキ!!にて約40年ぶりに上演されることとなった。
東京キッドブラザース(設立当時は「東京キッド兄弟商会」)は、1968年12月、寺山修司主宰の「天井桟敷」を離れた東由多加が大学時代の仲間に声を掛け、集まった8名でスタート。アメリカ、ヨーロッパでの海外公演や、『十二月の夢』で演劇界としては初の日本武道館での上演を行うなどの実績をあげたのち、1999年、東京キッドブラザース公演として行なわれた『BUS STOP』を最後に活動を停止している。
そして今回の『失なわれた藍の色』上演にあたっては、かつての大人気劇団の作品が復活するという点もさることながら、三浦孝太と三浦涼介の共演に注目が集まる。二人は、1978年の初演に出演した三浦浩一の実の息子であり、本作には浩一自身も出演する。つまり、家族3人が舞台上で共演することになるのだ。
このほかにも、上遠野太洸、小笠原健、片山陽加ら気鋭の若手俳優たちが並び、この青春ミュージカルをより一層輝かせてくれることだろう。
約40年ぶりに蘇る、ミュージカル『失なわれた藍の色』は、10月14日(土)から10月22日(日)まで、東京・CBGKシブゲキ!!にて上演される。
◆あらすじ(一部)
物語は「ライムライト」という酒場と、「レビュー小屋の楽屋口」がある裏通りの“街”を舞台として始まる。レビュー小屋では、若い踊り子達が、いつかスターになることを夢見て昼間はレッスン、夜はその他大勢の端役で歌い踊っていた。
ある日、街角を口笛を吹きながら、どこからともなく3人の男達がやってきた。名前は、鉄兵、要助、ジュン。彼らは、街がオレンジ色に染まる夕暮れ時にきまって「ライムライト」で酒を飲みながら時を過ごすようになっていた。そんな彼らに、店のマスターはなぜか興味を抱くようになっていく。しかし、3人の男達にはそれぞれ過去が秘められていた。そして、カフェに突然やって来た刑事によって次第に3人の男達の過去が暴かれていく。
ある日の夜、3人の男たちは無口で目立たない一人の踊り子(あすか)と知り合い夜の街を散歩する。あすかはガス燈の下で夢見るように恋を語りだす。そして3人の男達は・・・恋に落ちてしまったのだった。しかし、彼女の気持ちは別の男に・・・プレイボーイという評判のトップダンサー(輝彦)もまた、あすかに注目する。この男こそが、あすかが恋心を寄せている相手である。それを知った3人は失恋・・・しかし輝彦を慕いながらも、それを内気で表現できない彼女の純粋な気持ちを知った3人は、彼女に「恋の手ほどき」をする。