2017年3月30日(木)のプレビュー公演より、東京・品川プリンスホテル クラブeX にて『上野パンダ島ビキニーズ』が開幕した。本作は、映画監督として名を馳せる堤幸彦が初プロデュースする7人組ガールズユニット「上野パンダ島ビキニーズ」による初公演。堤の演出、そして脚本に山田佳奈(□字ック)を迎え、無人島を舞台に笑いあり、涙あり、ちょっぴり刺激あり?!の超ハイテンションなはちゃめちゃサバイバルを繰り広げる。
初日前には公開ゲネプロと囲み取材が行われ、「上野パンダ島ビキニーズ」の7名と、堤が登壇。メンバーはまず、地味で妄想癖を持つ暁島朱里(西川美咲)、大金持ちのお嬢様・紫岡スミレ (矢萩春菜)、千葉八街のレディース総長・柿次橙子 (小瀬田麻由) 、大家族の長女でギャルな雛菊りん (水原ゆき)、黒魔術を特技とする冷酷無口な蒼井雫久 (石原千尋)、お色気担当で女の子大好き!な桃山つき乃 (松岡里英)、いつもメソメソしているメンヘラガール・金平もえぎ (小田切瑠衣)と、自身の演じるキャラクターとして挨拶。
矢萩は「この素敵な7人のメンバー、そして、素敵な舞台に関わることができて、今とても幸せに思っております」と喜びを語り、小瀬田は「女性が中心となる舞台の新しいムーブメントを起こせるようなユニットを目指していきたいと思います!」と目標を掲げた。
水原は「記者会見とかまじヤバ~い!」とキャラを炸裂させながら、「バラバラな個性を、堤さんをはじめ、たくさんの方がキラキラ光らせてくれました。観てくださる方々に、素晴らしいものを持って帰っていただけるように精⼀杯がんばりたいと思います!」と意気込む。
また、舞台の見どころについて、石原は「共感の持てる感情や言葉が、たくさん台詞となって散りばめられています」、松岡も「笑いもあって、泣けて、そしてどこか忘れていたようなことを思い出させてくれるようなメッセージが込められている舞台だと思います」とアピール。
小田切は「稽古してきたことを信じて、観に来てくださった皆さんに(私たちのことを)好きになってもらえたら」と語り、西川は「公演期間は短いのですが、来ていただいた皆様に笑顔を届けられるようがんばります!」と呼びかけた。
フレッシュさいっぱいの彼女たちについて、堤は「彼女たちは(こちらが)ちょっと無理かも・・・と思うようなハードルを次々クリアして、今日ここまできました。達成感のある舞台になっております。一言で言うと“観て損はない”!彼女たちの魅力が大爆発しています」と讃え、「これが始まり。今後このユニットを、盛り上げていければなと思っております」と今後に期待を寄せた。
物語は、ビキニ姿の女の子たちがボートで海の上を漂っているところから始まる。彼女たちはアイドル「タクル」のファンで、彼のPVC撮影に使われた島に行こうと集まったのだが、遭難するハメに。運良く無人島に流れ着いたものの、そこには見たこともないような虫や謎のパンダの着ぐるみ、猿を従えたおっさんが・・・。果たして、彼女たちの運命は―?!
「上野パンダ島ビキニーズ」というユニット名とおり、メンバーは終始ビキニ姿で、芝居、歌、ダンスに全力投球。抜群のスタイルが眩しいが、不思議と観ているうちになじんでくる。非日常の中で隠していた本音をぶつけ合い、まっすぐにお互いに向き合う彼女たちの姿は、観ていてすがすがしい気持ちにさせられる。また、堤作品でおなじみの野添義弘と、山田が主宰する劇団□字ックの看板女優・小野寺ずるのキレのいい怪演にも注目だ。
また、本プロジェクトは舞台にとどまらず、様々なメディアミックス展開をする。まず、3月27日(月)よりKADOKAWA のWEB サイト「コミックNewtype」にて漫画として連載がスタート。そして、舞台の開幕と同時にCDデビューも果たす。「女の子って、かわいくて、たくましい」そんな彼女たちの成長と活躍に期待したい。
『上野パンダ島ビキニーズ』は、4月2日(日)まで東京・品川プリンスホテル クラブeXにて上演。また、各回には終演後のお見送りやグッズ即売会、お楽しみ抽選会、キャストによる日替わりの場内アナウンス&コメントなど、様々な形で観客を楽しませるイベントが用意されている。詳細は、公式HPにてご確認を。
(C)「上野パンダ島ビキニーズ」プロジェクト
(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)