2017年4月に東京・シアターサンモールにて上演が決定した舞台『野良女』。それを記念し、先日東京・LOFT9 Shibuyaにて舞台『野良女』上演記念イベント「野良トーーーーーク」が開催された。イベントには、舞台衣裳を身にまとった佐津川愛美、芹那、沢井美優、深谷美歩、菊地美香に加え、演出の稲葉賀恵、そして原作者の宮木あや子が登壇。
原作は、ドラマ化され話題を呼んだ「校閲ガール」で知られる宮木あや子の同名小説。結婚?仕事?何のために生きている?と常に悩みがつきず、何をするにも現実が重くのしかかってくる年齢を迎えたアラサー独身女子たちのおかしくも切ない日々を軽快に描く。
イベントと合わせて行われた公開製作発表で、主演の鑓水役を演じる佐津川は「最初、お話をいただいたとき『マジかぁ』と思いました」とぶっちゃけトーク。その上で「原作も舞台の脚本もおもしろく、これに乗っかれば大丈夫だと思いました。絶対、面白いモノにします。(下ネタについても)全然平気です!事務所NGも特にありません!」と意欲を見せた。
桶川役の芹那は「脚本を読んだら下ネタばかり・・・どうしようと思いましたし、アラサー女性5人が集まる現場にもドキドキしていますが、最近、(自身が演じる)役が自分の中に入ってきたなと感じています。当日の仕上がりを楽しみにしていてください」とアピール。
「原作を読む前、『電車で開けない』などの感想を耳にしていた」という朝日役の沢井は、「実際に読んでみると意外とソフトに感じましたが、5人が実際に立つとリアル感が増して、きっとハードな部分も出てくると思います。楽しみながらやりたいと思います」と感想を述べた。
壺井役の深谷は「最初は女性ばかりの現場が不安でしたが、皆さん優しくて良い人たちばかりです。今まで10代や20代の役が多かったので、今回の年齢設定と下ネタの量は、私の新境地になると思います」と新たな挑戦に期待を寄せ、横山役の菊地は「まだ公演をやっていないにもかかわらず、『絶対、面白いモノになる』という変な自信があります。これから私たちのリアルな気持ちも反映させていきたいですし、『野良女』が流行語になる勢いでがんばります!」と力強く誓った。
そんな5人に対し、演出の稲葉は「男性俳優はどんどん女優っぽくなっていきますが、反対に、女優はどんどん男勝りになっていくものだと思います。(5人が)自分たちで自然とぶつかり合い、大股で歩き出すようになれば良いなと思います」とコメント。
原作者の宮木は、もともと今回のスタッフから本作をドラマ化しようと言われていたそうだが、「大量の“ピー”が入る」という理由で全局から断られていたことを明かした。しかし、放送コードのない舞台ならできると聞き「なるほど、その手があったか!と思いました。こうして演じてくれる方も集まり、脚本も私が書いたもの以上におもしろいです。絶対に見てほしいです」と、今回の舞台化に期待を寄せていた。
舞台『野良女』は、2017年4月5日(水)から4月9日(日)まで東京・シアターサンモールにて上演される。