2017年1月18日(水)、東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて、舞台『おとめ妖怪ざくろ』が開幕した。本作は2006年より「月刊コミックバーズ」(幻冬舎コミックス)にて連載中の星野リリィの人気漫画が原作。2010年のTVアニメ化や、Webラジオ、ドラマCD、ノベルスなど多岐に渡りメディアミックス展開され、連載10周年の記念イヤーに待望の舞台化。その初日当日に、囲み取材と公開ゲネプロが行われ、出演者の遊馬晃祐、安里勇哉(TOKYO流星群)、野田和佳子、脇崎智史、阿部快征、高橋優里花(いちごみるく色に染まりたい。)、富田麻帆、椙山さと美(劇団鹿殺し)が登壇した。
会見では、まず初座長となる主演の遊馬(総角景役)が「座長としてのプレッシャーと緊張を劇場に入ってから改めて感じました。役としても、ざくろを守れるように頑張っていきますのでその姿にも注目してください。歌あり、ダンスあり、殺陣もあり、もちろん芝居もあり、衣装も華やかです。メインキャストそれぞれのペアとしての重要なシーンがあるので、そこにも注目してください」と挨拶。続いて、本作の好きなシーンについて、「ざくろのことを初めて心から『君が好きだよ』と言うシーンが好きです」と答えると、その言葉に思わず野田(ざくろ役)も照れ笑い。
主に歌手として活動する野田は「初めての2.5次元舞台への出演で、すごく新鮮味があります。周りの方々が支えてくれるので、緊張することなく存在させて頂いています。歌があるので、歌をしっかり聴いて頂いて、これもイイねみたいに思ってください」と意気込んだ。
ペアたちのやり取りが魅力の一つでもある本作。ペアとして選ぶなら遊馬と安里のどちらが良いか質問されると、野田は安里を選び、ペアを演じる遊馬が「オイ!(笑)」と思わずツッコミ。そんな、野田は「総角としては頼りないんですけど、(遊馬と)二役でざくろの両親役を演じていて、父親役の時はすごくカッコイイ」と笑いながらフォローする一幕も。
その安里(沢鷹役)は「初めての敵役ではあるんですが、絶対悪ではなくて、なぜ悪になってしまったのか理由がありまして、その過程だったり、その悲しさや切なさを見て欲しいです」と役どころを語った。
2.5次元舞台は初となる脇崎(芳野葛利剱役)は「どんなカツラをかぶるのかと楽しみにしてたんですけど、僕だけ丸坊主なので、ありのままの僕を見てください」と会場の笑いを誘った。
同じく2.5次元舞台初出演となる高橋(薄蛍役)は「薄蛍はいつもはホンワカしているんですけど、取り憑かれて殺陣をするシーンがあります。初めての殺陣でもあるので、そこを見て欲しいです」とコメント。続けて、ペアを組む脇崎の印象について「体が大きいし、圧がすごくて、最初はちょっと怖かった(笑)」と芳野葛&薄蛍の関係同様のエピソードを披露した。
椙山(雪洞役)と双子役を演じる富田(鬼灯役)は「ナイスコンビネーションで2人の仲の良さだったり、2人が出せる空気感だったりを、肌で感じて頂ければいいなと思っています」と椙山とのコンビネーションを強調。椙山は「原作の自分たちが好きだと思ったシーンが随所に出てくるので、キュンキュンして頂いたり、切ないと思っていただいたり、色々な感情になってください」と原作同様の面白さをアピール。
富田&椙山の双子とペアを組む阿部(花桐丸竜役)は「花桐は妖人省に入って、初めて挫折を味わうシーンがあるんですけど、それを味わい、物語の中でどう大人になっていくのか、どう自分を変えていくのか見てください」と見どころを語った。
“おとめ”がキュンキュンするようなそれぞれのペアのやり取りに、アクションあり、歌あり、踊りあり、笑いあり、思わず涙してしまうドラマありと盛りだくさんの本作。さらに、公演ごとに、男性キャスト4名が毎回MC役をチェンジして「ざくろ」についてトークを繰り広げる「アフタートーク」と「キャストによるお見送り」も実施される。
舞台『おとめ妖怪ざくろ』は、2017年1月18日(水)から1月25日(水)まで東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて上演される。
(C)星野リリィ/幻冬舎コミックス・舞台「おとめ妖怪ざくろ」製作委員会
(取材・文・撮影/櫻井宏充)