峰倉かずやによる大人気コミック『最遊記』をミュージカル化した『最遊記歌劇伝』。2008年9月に東京・天王洲 銀河劇場にて『最遊記歌劇伝-Go to the West-』が初演され、これまでにシリーズ5作品が上演され人気を博してきた。そんな『最遊記歌劇伝』が、原作シリーズの20周年を記念しオリジナルショートストーリー『最遊記歌劇伝the Movie-Bullets-』を制作。1月7日(土)・1月8日(日)に千葉・幕張メッセにて開催された「最遊記FESTA 2017」で上映会&キャストによるトークショーが行われた。その模様を一部レポートする。
トークショーには、沙悟浄役の鮎川太陽、猪八戒役の藤原祐規、你健一役の唐橋充、光明三蔵役の三上俊、雀呂役の林修司、鷭里役の倉貫匡弘、待覚大僧正・マスター役のうじすけという『最遊記歌劇伝』お馴染みの顔ぶれが登場。
『最遊記歌劇伝the Movie-Bullets-』はそんなメンバーたちが、妄想の中で会社員に扮したり、ユニットを結成し音楽番組に出演したり、有名なトーク番組のパロディを演じたりと、盛りだくさんなショートストーリー集になっている。
舞台とは少し趣向が違うサイドストーリーということもあり、鮎川は「いつもの『歌劇伝』と違い、ちょっとキャラクターが逸脱していて、大丈夫なのかなと思うところもありました(笑)」と台本を最初に観た時の驚きを語った。
うじすけは、難しかったところとして「食べるシーン」を挙げ、「孫悟空役の椎名(鯛造)くんは食べるシーンがとにかく多いので、もし自分が失敗したら椎名くんが大変だ・・・という緊張感がありました。彼は、すべてをかけて食べているので!」と撮影時のエピソードを披露。
また、イベントの中では、この日上映されたオリジナルショートストーリー『最遊記歌劇伝the Movie-Bullets-』のDVD化が発表され、会場からは大歓声が上がった。DVDには、イベントでは上映されなかった未公開ストーリー2話を含めた全10話と、「最遊記FESTA 2017」ミニステージで行われた『歌劇伝』キャストのトークショーの様子も特典映像として収録される予定とのこと。
合わせて、『最遊記歌劇伝』のテーマ曲にもなっている「Go to the West」のBulletsバージョンが、CD化されることも決定。レコーディングについて、藤原は「舞台では皆で一緒に歌うんですが、レコーディングは一人ずつなので新鮮でした」と振り返りつつ、「悟空(椎名鯛造)の歌声が色っぽくて、ちょっと甘すぎやしないか?と思いました(笑)」と聞きどころを明かしてくれた。
さらに、藤原は『最遊記歌劇伝』の魅力を「こんな大きなフェスが行われるレジェンド作品を舞台化するということは、キャストがそれぞれにすごいプレッシャーを持っていると思います。原作に負けないぞ!というキャストの心意気や熱意を、ミュージカルでも感じていただけたら。キャスト全員が闘っているというのが、この座組みのいいところだなと思っています」とコメント。
鮎川も「ミュージカルとしては、去年は皆さんにお会いできなかったんですが、今回こういう形で、観客の皆さんにも、共演者やスタッフさんにもお会いできて、すごく嬉しいです。僕たちはこれから、まだまだ西へ進んで行きます。今日参加できなかった鯛造くん(椎名鯛造)や拡樹くん(鈴木拡樹)がこの場にいたら同じことを言うと思います。皆さん、これからもついてきてください。応援よろしくお願いします!」と呼びかけた。
最後は、登壇メンバーの「ゴートゥーザ!(Go to the)」という掛け声にファンが「ウェースト!(West)」と返すコールアンドレスポンスが行われ、大盛り上がりの中、イベントは盛大に締めくくられた。
20周年を迎えた「最遊記」シリーズ、そして、さらに勢いを増す『最遊記歌劇伝』から、今後も目が離せない。
『最遊記歌劇伝the Movie ―Bullets―』DVD、『最遊記歌劇伝the Movie ―Bullets―』Presents Go To the West ―Bullets―ver. CDは、どちらも6月28日(水)に発売予定。予約は、CLIE公式通販サイトにて受付開始。
【CLIE公式通販サイト】https://www.clie.asia/clie-town/
(C)峰倉かずや・一迅社/最遊記歌劇伝旅社
(撮影/金山フヒト)