2.5 Escape Stage「甲鉄城のカバネリ」が、2017年1月6日(金)に東京・シアター1010にて開幕した。本作は、2016年4月から6月にかけて放送されたTVアニメ「甲鉄城のカバネリ」の総集編が劇場公開されるのを記念して開催される“演劇+脱出ゲーム”という観客参加型の新感覚エンターテインメント作品となっている。観客は、作品の登場人物の一人として“謎解き”に挑むこととなる。
脚本・演出は、『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE~さよなら絶望学園~』や『クジラの子らは砂上に歌う』などを手掛けた松崎史也。出演者には、生駒役の伊崎龍次郎、無名役の高橋紗妃、菖蒲役の小瀬田麻由、来栖役の財木琢磨、拾禊役(舞台オリジナルキャラクター)の崎山つばさといった顔ぶれが揃った。
公演について、脚本・演出の松崎と主演の伊崎よりコメントが届いている。
◆松崎史也(脚本・演出)
昨今増え続ける2.5次元演劇の中にあって2.5 Escape Stageという試みは、あえて言葉を選べば「我々が慣れ親しんできた演劇を“利用”」したエンターテインメントとして新たなスタンダードたりうる予感があります。お客様が「見る・参加する」だけでなく「主役になる」というのは、2017年的かつ非常にワクワクする体験で、それができるのも、生の俳優がそこにいる(=演劇)だからこそだと思っています。
「甲鉄城のカバネリ」という、一視聴者として釘付けになったアニメを舞台化できる喜びと新しいエンターテインメントを生み出そうとする製作陣および俳優の心意気をもらいながら創った作品です。生駒と無名と、甲鉄城の皆と共に、この世界を生きてもらえたら幸いです。
◆伊崎龍次郎(生駒役)
初めまして、2.5 Escape Stage「甲鉄城のカバネリ」で生駒役を演じさせていただきます伊崎龍次郎です。「甲鉄城のカバネリ」という圧倒的な力を持つ素敵な作品に関わらせていただけることを本当に嬉しく思います。しっかりと生駒として生きてキャスト、スタッフ一同でカバネリの世界観を表現します。
原作のあのシーンも再現しています!是非劇場で目撃してください。カバネリ×謎解きの世界に、お客様も甲鉄城の一員として参加していただきたいです。この2.5 Escape Stageという新しい試みに是非挑戦してみてください!
物語の舞台は、鋼鉄の皮膜で覆われた心臓を撃ち抜かれない限り人を襲い続ける「カバネ」に覆い尽くされた世界。極東の島国・日ノ本では、カバネの脅威に対抗すべく、各地に「駅」と呼ばれる砦を築き、その中に閉じこもることで生き延びていた。駅を行き来できるのは、装甲蒸気機関車・・・通称、駿城のみ。生駒や無名の乗る駿城・甲鉄城は、将軍家のある幕府最大の要害「金剛郭」へ向かう途中、とある廃駅に差し掛かる。その駅へ向かう一行に襲い掛かるカバネの群れ。さらに、何者かに菖蒲が捕らわれてしまう・・・。
謎解きパートの制限時間は60分。どれも一筋縄ではいかない謎ばかりなので、舞台ファンだけでなく謎解きファンにもしっかり楽しめる作りになっている。初めて謎解きに挑戦する方は、刻々と過ぎる時間に焦りを感じるかもしれないが、途中、巣刈(田口涼)が問題を解く手助けをしてくれるので、よく聞いて参考にしてほしい。また、この謎については「壱」と「弐」があり、それぞれ異なる内容が用意されている。どちらの謎にも、時間内に菖蒲を救い出すため頭をフル回転させて挑もう。
解きがいのある謎ももちろんだが、ステージパートでは、短い時間ながらキャラクターたちの造形や関係性、激しい殺陣など、舞台としての見どころが凝縮されている。いつか、フルの舞台作品として上演されることを期待したい。
2.5 Escape Stage「甲鉄城のカバネリ」は、1月6日(金)から1月12日(木)まで東京・シアター1010にて上演。
(C)カバネリ製作委員会 (C)2.5 Escape Stage製作委員会