舞台『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE～さよなら絶望学園～2017』が、2017年3月16日（木）より開幕する。初日前日には、公開ゲネプロと囲み会見が行われ、主演の横浜流星をはじめ、ダンス・ヴォーカル・ユニット「フェアリーズ」の伊藤萌々香、植田圭輔、伊波杏樹、いしだ壱成、鈴木拡樹、振付を担当した「ENcounter ENgravers」のAKIHITO、脚本・演出の山本タクが登壇した。
まず、初演から引き続き“超高校生級の？？？”日向創役を演じる横浜が挨拶。「出演者・スタッフ共に、再演だけど新しい作品を作る意気込みで稽古をしてきました。初演では描かれきれなかった人間関係や深い感情が、より描かれているので、再演としてパワーアップした変化に注目していただけたら」と初演との違いを語った。
続いて、“超高校生級のゲーマー”七海千秋役にオーディションで選ばれた伊藤は、今作が自身にとって演技初挑戦であることに触れ「演技の仕事は初めてで、すごく緊張しているのですが、私らしい七海千秋を演じて全力で楽しめたらと思います」と初舞台とは思えない落ち着いた挨拶で、七海らしい素朴な姿を印象付けた。
“超高校生級の幸運”狛枝凪斗役を演じる鈴木は「今作では、日向くんに対してどういう刺激や道しるべになれるのかということを課題に、流星くんと話し合って稽古をしてきました。日向くんとは友であり、ライバルである。そういうところをより良く描けたら嬉しいです」と、より深みを増した芝居を期待させる。
“超高校生級の極道”九頭龍冬彦役を演じる植田は、再演からの参加。「お芝居でも勝負できる役どころをいただきましたので、自分が呼ばれた“意味”をしっかり考えて、自分にしかできない九頭龍冬彦を演じられるようがんばりたいと思います」と、静かな口調ながら緊張感を漂わせ意気込んだ。
“超高校生級の軽音楽部”澪田唯吹役を続投する伊波は「この作品のテーマである、サイコトロピカルな世界観を初めて観る方にもお届けできたら」と役同様に元気に答え、同じく“超高校生級のメカニック”左右田和一役を続投するいしだは「再演にあたり、やり残したことがないように心がけつつ、新たな壁を乗り越えて、ダンガンロンパワールドを作って、そして世界に飛び出していけるような作品になればいいなと思っています！」と、野望を明かした。
再演版ならではの見どころを問われると、横浜と鈴木は互いに顔を見合わせて「お仕置きが初演ではなかったから、その部分が見どころだよね」と、声を揃えた。
アニメの新作放送もあり、より深まった物語。会見での言葉通り“再演だけど新しいダンステ”が誕生していた。キャラクターの強い個性が存分に発揮されていることはもちろん、「なぜ、そう言ったのか」「なぜ、そんな行動を取ったのか」という、キャラクターそれぞれの人間性や心に、より強くスポットが当てられたように感じた。台詞のある芝居以上に、沈黙の芝居に注目したいところだ。また、前作にはなかったお仕置きシーンが、どのように表現されているのか。ぜひ楽しみにしていただきたい。
舞台『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE～さよなら絶望学園～2017』は、2017年3月16日（木）から3月26日（日）まで東京・Zeppブルーシアター六本木、3月30日（木）から4月2日（日）まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。
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（取材・文／大宮ガスト）
（撮影／エンタステージ編集部）
