劇団AND ENDLESSの結成20周年記念公演『ENDorphin』が、2016年12月23日(金・祝)に東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて幕を開けた。AND ENDLESSは1996年に作・演出の西田大輔を中心に結成。近年、西田をはじめ所属俳優が外部で活躍する機会が増えたためAND ENDLESSとしての活動は減っていたが、結成20周年を記念し5年ぶりの本公演が行われる。
出演は、西田をはじめ、田中良子、村田洋二郎、加藤靖久らAND ENDLESSメンバーに加え、賢谷口賢志、 橋本祥平、高橋良輔、伊阪達也、伊藤孝太郎といった豪華キャストがゲスト出演する。
さらに、小谷嘉一、中村真知子、中村誠治郎、赤塚篤紀、崎本大海、須間一也、安西慎太郎、萩野崇、小澤亮太、斉藤秀翼、北村諒、窪寺昭など、AND ENDLESSの歴史を共に歩んできたお馴染みのメンバーや、西田が手がける外部作品での新たな出会った俳優たちが日替わりでゲスト出演し、20周年の特別公演を盛り上げる。
客電が落ちきらない中で唐突に始まる物語の断片の数々。舞台には鏡が取り付けられたパネルが配置され、客席の観客や舞台袖の役者など “舞台”を作り出すすべての要素がステージに映し出される。また、舞台上に本物の雨が降り注ぐと、俳優たちは船に乗り、西田の紡ぐ“物語への航海”に出航していくのであった。
狂気の科学者ニコラ・テスラと世紀の発明家トーマス・エジソンの出会い、日本最古の革命とされる“大化の改新”、だまし絵を生み出したマウリッツ・エッシャー、 ユダヤを迫害し独裁者を祭り上げるナチス軍営、日本を震撼させたクーデーター“二・二六 事件”、サスペンス映画の神様と評されることになるアルフレッド・ヒッチコック、トム・ソーヤーとハックルベリー・フィンの冒険・・・。
それぞれ が“季節”という名でいくつもの情景を立ち上げ、AND ENDLESSという集団が生み出してきた幾多の物語を歩む。20年という歳月を80の季節として数えるAND ENDLESSが辿った軌跡を、その目で確かめてほしい。
eighty seasons and endless『ENDorphin』は、12月23日(金・祝)から12月29日(木)まで、東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて上演。
(取材・文/大宮ガスト)