山崎育三郎×陣内孝則らによるゴージャスでファビュラスなミュージカル!『プリシラ』開幕

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2016年12月8日(木)より東京・日生劇場にて、ミュージカル『プリシラ』が開幕した。原作は1994年公開の、3人のドラァグクィーンたちのドタバタ珍道中を描いたオーストラリア映画。ミュージカル化され、話題となった本作がいよいよ日本初上陸となる。その初日当日に、同劇場にて囲み取材と公開ゲネプロが行われ、山崎育三郎、ユナク(超新星)、古屋敬多(Lead)、陣内孝則、宮本亜門(演出)が登壇した。

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囲み取材には山崎、ユナク、古屋が舞台で使用するドラァグクィーンの衣装そのままで登場。それぞれの女装姿に、宮本は「本当に皆さんステキです。皆さんそれぞれが完全に役柄が体に入ってますし、お客さんは陣内さんの母性を観て驚くと思います。良い意味で皆さんが持っている個性が出てきたという感じです」と出演者たちを称えた。陣内は「私はストレートだから女の子が好きですけど、でもだんだんとその気になってきて、新しい扉が開いてきた」と、まんざらでもない様子。山崎も「役柄的には迷っている男なのか女性なのか複雑なんですけど、ドラァグクィーンの衣装を着たときは、二人に負けないぐらい華やかに演じているので、この格好をすれば自然とそういう気持ちにさせてくれますね」と気持ちを明かした。

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トニー賞&オリヴィエ賞最優秀衣装デザイン賞をW受賞した衣裳も注目の本作。ユナクは「すごく派手な、死ぬまでに絶対に着ないような衣装ばっかりで楽しいんですよね」とド派手な衣装を楽しんでいることを明かした。すると陣内が、「死ぬまで着ないかどうか、分からないよ。どこかでチェンジする瞬間があるかも。私は今、踏みとどまってる感じだけど(笑)」とコメントし、会場の笑いを誘った。一方、古屋は「一生分の女装をしたんじゃないかというぐらい。1回の公演で20着ぐらいあって、早着替えも多いです」と舞台裏を解説。さらに、陣内は「全員Tバックを履いてるけど、きっと渡辺謙ならやらないと思うわ(笑)」とオネエ言葉で裏話を披露すると、笑いが起こった。

日本人にも馴染みある30曲以上の大ヒットディスコナンバーが揃うミュージカルシーンについて、山崎は「“トゥルーカラーズ”という曲があります。3人でヒドイ目に会うシーンがあって、その後に3人で励ましあいながら歌うシーンがあるんですけど、ぐっときます」とアピール。

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そのディスコ・ヒッツにのって、ド派手な衣装で豪華絢爛に披露されるダンスシーンも見どころ。ダンスや女性的な動きについて尋ねられると、古屋は「普段はヒップホップの踊りをやっているので、ボディラインの見せ方とか、歩き方のアピールとか、色々なことが勉強になりました。横断歩道を渡るときにちょっと練習したりとかやっちゃいますね」と笑顔で役作りの影響を明かした。ユナクも「アダムの登場シーンかな。“マテリアルガール”という曲で、結構エロいダンスがあって苦労したんですけど、派手な感じでイイです」と自身のダンスシーンをアピールした。登壇者たちのダンスについて、宮本は「裏側では厳しい稽古でした。限界を超える挑戦なので、皆さん苦しんでました。よくここまで来たと、皆さん驚くと思いますよ」と絶賛した。

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また、DIVAはドラァグクィーンが目指す姿を象徴する存在として、舞台に華を添えている。陣内は「アンサンブルの皆さんが素敵で、超一級の人たちが揃っているので、ワクワクしてきます。宙づりになったDIVAが出てきたりとか、オープニングからテンションマックス!」と太鼓判を押した。

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最後に、山崎は「笑いあり涙ありと、振り幅の広いミュージカルです。2016年を締めくくる最高のエンターテインメントになっています。ぜひ皆さん、日生劇場で体感して頂きたいと思います」と呼びかけ、「いくわよ!」の合図と共に、全員が「それそれ~!」と声を上げて、会見を締めた。

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なお、12月14日(水)、20日(火)、22日(木)の夜公演では、「プリシラナイト」イベントが開催。カーテンコールでは出演者たちと客席で歌って踊れる時間が用意されている。写真撮影も可能となっているので、ぜひ一緒に参加して『プリシラ』の世界を楽しんで欲しい。

ミュージカル『プリシラ』は、2016年12月8日(木)から12月29日(木)まで東京・日生劇場にて上演される。

(取材・文・撮影/櫻井宏充)

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この記事を書いた人

演劇、海外ドラマ、映画、音楽などをマルチに扱うエンタメライター。エンタステージ立ち上げからライターとして参加し、小劇場から大劇場のストレートプレイにミュージカル、2.5次元、海外戯曲など幅広いジャンルにおいて演劇作品の魅力を日々お伝えしています!

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