2016年10月5日(水)にブロードウェイ・ミュージカル『キンキーブーツ』<来日版>が初日を迎えた。本作は、シンディ・ローパーが全曲の作詞・作曲を手掛け、2013年にトニー賞ミュージカル作品賞や振付賞など6部門を受賞。現在もブロードウェイでロングラン上演されているほか、イギリス、カナダ、韓国、オーストラリア(10月より)でも上演され、世界で注目を集めている。初日前には東京・東急シアターオーブに日本人版のキャストをはじめとする応援メンバーがレッドカーペットイベントに登場した。
レッドカーペットに最初に登場したのは、7月から9月にかけて上演された日本版『キンキーブーツ』に出演した小池徹平と三浦春馬。小池は靴工場跡取りのチャーリー役を、三浦はドラァグクイーンのローラ役を演じ、話題になった。背景ボードにサインをし、報道陣や観客にも笑顔で手を振るなど終始ご機嫌だった三浦は「本当に楽しみにしていました。僕たちが先陣を切って楽しんでいきます!」と宣言。その言葉どおり、観客総立ちのスタンディングオベーションでは、誰よりも拍手の手を高く掲げステージにエールを贈っていた。
『キンキーブーツ』の特番(フジテレビ・関東ローカル)でナビゲーターを務めたはるな愛も登場。「『キンキーブーツ』大好き!観逃せないよね~!」と弾ける笑顔を振りまき、集まった観客からは「かわいい!」と声が飛んだ。
続いて、日本版の演出協力と上演台本を担当した岸谷五朗と、訳詞を手掛けた森雪之丞が登場。岸谷が「ブロードウェイなどでもう20回以上観ていますね」と感慨深げな表情を浮かべると、森も「2回も3回も観たくなりますよね」と同調していた。
さらに、日米の子役たちや、玉置成実をはじめとした日本版のキャストも集結。本番が待ちきれない様子で、楽しそうに挨拶をした彼らのほか、特別ゲストとして石田ニコル、八木アリサ、立花恵理、新日本プロレスの本間朋晃と道標明(田口隆祐)も応援に駆けつけた。
最後には、本物のドラァグクイーンたちも新宿二丁目からやってきた。劇中のローラさながら、明るく元気でサービス精神の溢れる対応で集まった人達に冗談を飛ばし、最後には「『キンキーブーツ』最高!」と声を揃えた。
今作は、ドラァグクイーンのための“キンキー(奇抜な)”ブーツに社運をかけた老舗靴工場が舞台。最高のハッピーエンドと銘打たれた、笑顔とパワーの溢れる作品として世界中で愛されている。
ブロードウェイ・ミュージカル『キンキーブーツ』<来日版>は10月5日(水)から10月30日(日)まで東京・東急シアターオーブにて、11月2日(水)から11月6日(日)まで大阪・オリックス劇場にて上演。
(取材・文・撮影/河野桃子)