2017 年4月に東京・Bunkamura シアターコクーンにて、舞台『フェードル』の上演が決定した。本作は、フランスの劇作家ジャン・ラシーヌが古代ギリシャの三大詩人の一人、エウリピデスのギリシャ悲劇『ヒッポリュトス』を題材に作り上げた17世紀フランス古典文学を代表する作品で、これまで、サラ・ベルナールやヘレン・ミレンといった時代を象徴する名女優が演じてきた。
今回の主演には大竹しのぶを迎え、演出は栗山民也が務める。『ピアフ』で演劇賞を総なめにした栗山と大竹のタッグが再び実現。神話的世界をもとに表現した抵抗しがたい破滅的激情を、美しい台詞で描いた「人間の精神を扱った最高傑作」と言われる歴史的名作に挑む。上演決定にあたり、大竹からコメントが届いた。
◆大竹しのぶ(主演)
「しのぶちゃん、古典をやってみない?」もう何年も前に、栗山さんに言われた言葉です。その夢が叶い、『フェードル』に出会えることに、今からワクワクしています。肉体と感情をこれでもかと動かし、演劇の原点とはこういうものなのかと思っていただけるよう、そして、私自身が体感できるよう、がんばります。
舞台『フェードル』は、2017年4月に東京・Bunkamura シアターコクーンにて上演される。チケットは、2017年1月に一般発売予定。
【あらすじ】
名声に輝く立派な王テゼを夫に持つ、人妻フェードルの前に現れた義理の息子。清潔なエネルギーに溢れ、その面差しは夫に酷似しながら、夫には失われた若さと高潔さに輝く。フェードルは、この義理の息子イッポリットに恋してしまう。しかも、夫は不在、生死も不明。苦しみの末、フェードルは恋を打ち明ける。しかし、結果はイッポリットの手ひどい拒絶であった。そんな時、突然、夫が生きており、帰還することになる・・・!