2016年8月19日(金)に、東京・Zeppブルーシアター六本木にて『ダイヤのA The LIVE III』が幕を開ける。第3弾となる今回は、原作マンガの単行本11巻から15巻までにあたる、青道高校と薬師高校の地方予選準々決勝が描かれる。初日前日には公開ゲネプロと囲み会見が行われ、主人公・沢村栄純役の小澤廉、降谷暁役の廣瀬智紀、御幸一也役の和田琢磨、轟雷市役の輝山立、真田俊平役の上田堪大が登壇した。
まず、小澤が「今後は青道高校と薬師高校との対決が描かれるということで、僕としてはライバルである雷市との対決がとても楽しみです!目が離せないような熱い熱い乱打戦で、熱い試合にできるようにキャスト一同がんばっていきたいと思います」と挨拶。
続いて廣瀬が「原作の世界観、そしてアニメの良さを引き継ぎつつ、舞台も3作目となりました。『THE LIVE』としての“グラウンド”を作れるように、小澤廉を中心に活動してきましたが・・・」と感慨深げに口を開くと、周囲から「活動?何活動?部活動?!」とツッコミが入った。それに対し、廣瀬は「部活動みたいな感じなんですけど(笑)。それを一生懸命、舞台上で表現したいと思います」と笑って答え、和気あいあいとした雰囲気を醸し出していた。
和田は「第1弾では黒士館高校の財前直行、第2弾では明川学園の楊舜臣と、チームvs対戦校のエースという形だったんですが、今回の第3弾では、ついにチームvsチームが描かれます。1球1球の緊迫感や団体戦の迫力を表現して、もっともっと、僕らも『ダイヤのA』の世界を盛り上げていけたら」と意気込んだ。
輝山は、ライバル校の視点から「自分たちはライバルという立場なので、切磋琢磨していけるような環境を築こうと今日まで稽古してきました。今、ちょうど高校野球もやっていますが、高校野球の良さをお客様に体感していただけるように、毎試合勝ちに行きたいと思っています!」と闘志を燃やし、上田も「薬師高校は高校のチームとしては珍しい雰囲気を持っているので、そういう薬師らしさというものを舞台の上でも出せたら」と静かに語った。
稽古中、出演キャストで実際に野球をしたそうで、和田は「全体で一つの方向性に向かって、野球というものを武器にした結束力が生まれたのではないかと思っています」と振り返り、輝山も「青道の皆さんが、わからないことあったらどんどん聞いてきていいよって言ってくださったので、気兼ねなく先輩たちを頼ることができたし、楽しく教えていただけたなと思っています」と、チームを超えて団結する様子を明かした。
また見どころについては、廣瀬は「アンサンブルの方を含めて、一人一人魅力に溢れています。ちなみに、僕は丹波光一郎(NAO-G)推しです。丹波さんに注目していただけたら(笑)」と個の魅力を語り、上田は「僕が『ダイヤのA』で好きなのは、負けの美学が描かれているところ。薬師は自由なチームだけど、この関係があるからこの野球部ができた、という部分を観てほしいです」と関係性を挙げていた。
最後に、小澤は「高校野球は、仲が良くチームの心が一つになっているチームが勝利することが多いと聞きました。それを表現できればいいなと思っていますし、チーム同士の熱い戦いが、すごい見どころになるんじゃないかなとワクワクしています!」とアピールした。
舞台上では前シリーズ同様、スクリーンが舞台中央上段に1面、下段に3面配置され、ピッチャーマウンドやバッターサークルなど球場の様子から、学校のグラウンド、下校時の河原沿いなど様々なロケーションが投影される映像によって表現される。また、カメラのアングルが変わるような、登場人物の配置転換が映像に合わせて矢継ぎ早に行われ、あたかも映画を観たりマンガを読んでいるような多面的臨場感を楽しむことができる。試合中は客席をスタンド席に見立てた演出で観客も応援として参加できるので、実際の野球観戦をしているような興奮も味わえるだろう。
やはり見どころは、ライバル校である薬師高校を相手に繰り出される青道高校の投手リレー。沢村栄純(小澤)、降谷暁(廣瀬)らは、それぞれの想いを抱えてマウンドに立つ。さらに、青道高校投手陣を脅かす薬師高校のエース・轟雷市(輝山)との戦いは必見である。また、青道の監督・片岡鉄心(加藤靖久)が秘密裏に用意していたある作戦が・・・。毎公演当日券が用意されるとのことなので、最後まで予想できない緊迫した試合展開を、ぜひ体感していただきたい。
『ダイヤのA The LIVE III』は、8月19日(金)から9月4日(日)まで東京・Zeep ブルーシアター六本木にて上演される。
(C)寺嶋裕二・講談社/「ダイヤのA」The LIVEⅢ製作委員会