2016年8月5日(金)から8月7日(日)までのプレビュー公演を終えた『Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!~』。8月17日(水)から始まる東京公演の初日当日、東京・赤坂ACTシアターにてフォトコールと囲み会見が行われ、生田斗真、小池栄子、中村倫也、神山智洋(ジャニーズWEST)が登壇した。
主演は劇団☆新感線の公演に10年ぶり、3回目の出演となる生田。共演に、劇団☆新感線には同じく3回目の出演となる小池、初参加となる中村、神山、篠井英介らが顔を揃える。さらに、橋本じゅん、高田聖子、栗根まことをはじめとする劇団員も勢揃い。宮藤官九郎(劇団大人計画)が、平安時代から千年の時を超えて愛する女性=かぐや姫を追い続けるヴァンパイアの物語を生田のために書き下ろした本作。宮藤自身が作詞した楽曲も見どころの一つだ。演出は、10年前から生田に吸血鬼を演じさせてみたかったという、いのうえひでのりが手がける。
貴族の藤志櫻役で、後にヴァンパイアとなってしまう役どころの生田は「10年経って、また呼んでいただけたことが嬉しかったです。久しぶりに帰ってきたという気持ちもありながら、また新たな気持ちで精いっぱいやれたらと思っています。今回、セリフ量も大変ですが、バンド形式というのが一番大変ですね。でも、この10年の間に宮藤さんと何度かお仕事をさせていただいて、僕のことを分かった上で当て書きしてくださっているので、僕としても嬉しいです」と初日を迎えての心境を明かした。
かぐや姫役の小池は「今回のカンパニーは、座長の生田さんが頼もしくて優しいんです。ゲネプロで、ちょっとバランスを崩して転んだだけでも心配してくださって、近年こんなに優しくされたことがあったのかというぐらい、メンズが優しくて幸せな毎日です。千年愛されてるなという感じです(笑)」とカンパニーの仲の良さを語った。
今回のフォトコールには登場しなかったが、半グレ組織“ナメクジ連合”のリーダー役の中村は、生田との共演について「(生田さんは)2つ年上なんですが、すごく懐が深い方。スターなのにこんなに周りに気を配れて優しくて、そこが大好きです。毎日、肉をおごってくれたり(笑)、芝居や立ち回りの確認を一緒にしてくれたりして助かっていますし、頼りにしています」とコメント。
藤志櫻の家来・蛍太郎役の神山が「この舞台をきっかけに斗真くんと初めてお会いさせていただきました。優しくて、たくさんアドバイスしてくださるので、頼りにしています。今回、セクシーなシーンがあるんですけど、どうやったら面白くてセクシーにできるか、斗真くんが何回もアドバイスしてくれるので、ちょっと変態なのかなと思いました(笑)」と明かし会場を笑わせると、中村が「一周回って、意外とノーマルだよ」と劇中の生田の台詞を引用したフォローを見せた。
さらに神山が、生田のアドバイスの内容について「お尻をもっと突き出してと言われました」と話すと、生田は「そこだけ言ったら変な感じになるじゃん(笑)」と慌てた様子でツッコミを入れていた。さらに、本番では神山がふんどし姿になるということで、小池も「そこが見どころです。キャー!って客席がなりますよ」とアピールした。
最後に生田が「新感線の舞台はいつもそうですが、今回も、歌と踊りに加えてアクションもあって、笑って泣けて、エンターテインメントのすべてが詰まっています。僕も一回でいいから客席で観たいなと思う作品です」と語り、会見を締めくくった。
フォトコールとして一部のみの公開だったが、劇団☆新感線らしい笑いと、生田の迫力あるロック・バンドのシーンを存分に感じられた。生バンドの演奏に乗せて、豪華キャストがロックを歌い上げるド派手なエンターテインメント作品に、いやがうえにも期待が高まる。
『Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!~』東京公演は、8月17日(水)から9月18日(日)まで東京・赤坂ACTシアターにて上演。その後、富山、大阪にて公演が行われる。日程の詳細は、以下のとおり。
【東京公演】8月17日(水)~9月18日(日) 赤坂ACTシアター
【富山公演】10月7日(金)~10月9日(日) オーバード・ホール
【大阪公演】10月19日(水)~10月31日(月) フェスティバルホール
(取材・文・撮影/櫻井宏充)