再演が決定した舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺。2016年7月15日(金)、その発表が行われた舞台『刀剣乱舞』衣裳展のスペシャル・イベントには、参加券を求め多くのファンが駆けつけた。イベントには、三日月宗近役の鈴木拡樹、山姥切国広役の荒牧慶彦、宗三左文字役の佐々木喜英、江雪左文字役の輝馬、小夜左文字役の納谷健、へし切長谷部役の和田雅成が登壇。再演発表と合わせて行われたトークの模様をレポートする。
ステージには、明智光秀役を演じた窪寺昭が司会として登場。さっそく窪寺が呼び込むと、各キャラクターの決め台詞と共に刀剣男士6名が次々と殺陣を披露。時間遡行軍をバッサバッサとなぎ倒し、小さなステージにもかかわらず迫力のパフォーマンスを繰り広げた。
6振りが勢ぞろいしポーズを決めると、集まったファンからは大きな拍手が沸き起こった。トークのためマイクを手渡されると、鈴木はそれを不思議そうに眺める。その様子に気づいた荒牧が「これは拡声器と言ってな、声を当てると大きくなる」と説明すると、「なるほど、はっはっは。声を大きくしてくれるか。世話を焼かれるのは好きだ」と鈴木。まるで劇中でのやり取りのような一幕を見せ、観客を喜ばせた。
改めて、本番を終えての感想を聞かれた鈴木は、「やっと、この新しいコンテンツが進み始めたなと感じました。今回は、座組み作りにおいてこんなにも早くいいカンパニーが生まれるんだということを感じました。(「刀剣乱舞-ONLINE-」を原作とした舞台は)ミュージカル版もございますが、また別の本丸として見ていただければ嬉しいですし、舞台版はチームワークを生かして、ゲームでは見られないような一振り一振りの関わりを観ていただけるような作品になったんじゃないかなと思います」と丁寧に語った。
次に、荒牧が「なんでマントを被ってるのかなって思いましたが、でもこのマントがあるからこそ、殺陣などの時に布のひるがえりをうまく使って、すごくいい“まんばちゃん”を作れるんじゃないかなと思いました」と役作りについて振り返ると、窪寺が公演中にキャストの中でブームになっていた「“まんばちゃん”のマントの中に入るとご利益があるという噂」にも触れ、会場の笑いを誘った。
佐々木は、役作りのため始めたゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」を今もずっとやっていると明かし、「今、宗三左文字のレベルが90を超えました!これからも、どんどん育てて強い宗三に仕上げていきたいと思います」と思い入れたっぷり。(ちなみに、審神者レベルは68ぐらいとのこと)
輝馬は、「僕は、女性もしたことがないような超ロングロングヘアで。苦労した部分もあるんですけど、本番中に本当にいい武器として使えたなと・・・これで戦うんじゃないですよ(笑)。他のキャラクターにはできない見せ方ができたんじゃないかなと思いました」と発言。本作が2.5次元作品への初出演となった納谷は、「小夜左文字をみんなに愛されるキャラにしたいという気持ちと、先輩方にかわいがってもらいたいという自分の気持ちが、役作りする上でリンクして、ずっと素直な気持ちでいられました」とコメントした。
続いて、和田が話すため一歩前に出ようとすると・・・前列にいた鈴木と荒牧がサッと前に立ちふさがる。思わず、「閉める方じゃなくて開ける方や!」とツッコむ和田。窪寺曰く、「マサ(和田)は、いつもこうやってイジられてる(笑)」そうで、この一連の流れはイベントの中でも何度も登場し、鉄板ネタになっていた。
そんなイジられキャラの和田は、毎回アドリブが繰り広げられた“軍議のシーン”について聞かれ、「稽古当初は普通で、あんな風になるはずじゃなかったんですけどね・・・。2日目におはぎをふき出してしまいましてすみませんでした!」と謝罪。おはぎハプニングの他にも、「一回、そのシーンでまっきー(荒牧)がすっ転んだんですよ!それがおもしろすぎて、俺がボケたのに全部持っていかれました(笑)」と悔しい思いをした日もあったようだ。
最後に再演決定を踏まえ、鈴木が「こうしたイベントで、またお会いできたことを本当に嬉しく思います。再演をどういう形で作っていけるのか非常に楽しみです。皆様、劇場でお待ちしておりますので、ぜひ足をお運びいただけたらと思っています。またお会いしましょう!」と語りかけ、大歓声の中イベントは終了した。
舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺の再演は、2016年冬に上演される。続報を楽しみに待ちたい。
(C)舞台『刀剣乱舞』製作委員会