音楽家、ヴォルフガング・モーツァルトの波乱に満ちた生涯を描いたミュージカル『モーツァルト!』が、WOWOWにてテレビ初放送されることが決定した。今回放送される2014年上演版は、井上芳雄、山崎育三郎のWキャストによる2バージョンの公演となっており、WOWOWでは井上版が7月に、山崎版が8月に放送される予定だ。
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1999年、オーストリア・ウィーンで初演された本作は、世界的大ヒットミュージカル『エリザベート』の脚本・作詞、ミヒャエル・クンツェと音楽・編曲、シルヴェスター・リーヴァイのコンビよる作品。本作も世界中で上演され、日本では2002年の初演から何度も再演されてきた大ヒットミュージカルであり、日本版の訳詞・演出は宝塚歌劇団理事の小池修一郎が務めた。
初演から12年、ヴォルフガングを演じてきた井上は、「世の中の厳しさも優しさも、ヴォルフガングに教わった」と語るが、モーツァルトの没年齢と同じ35歳になった2014年、この役からの“卒業”を決意。一方の山崎は、2010年公演に続き2回目の挑戦。無我夢中だったという前回から4年を経て、「今の自分を通してしか表現できないヴォルフガングを全力で演じる」と宣言した。
WOWOWでの放送が決定し、改めて、井上と山崎の二人からコメントが寄せられた。
<井上芳雄>
僕は、2002年の初演からヴォルフガング・モーツァルト役をやらせていただいていましたが、一昨年で卒業いたしました。その卒業公演の模様が放送になります。DVD化もされておりますが、是非、放送でもご覧ください。
<山崎育三郎>
24歳の時、この作品で初めて主演として帝国劇場に立たせて頂きました。僕にとって、人生の転機となった大切な作品です。映像化され、1人でも多くの方に「モーツァルト!」の世界をお届け出来ることを幸せに思います。壮大で美しい音楽で奏でる「ありのままの僕を愛して欲しい」ヴォルフガングの壮絶な人生を是非体感して下さい。
ミュージカル『モーツァルト!』、井上版は7月、山崎版は8月にWOWOWにて放送予定。ミュージカル界のプリンス達が贈る、二人の“ヴォルフガング”をご堪能あれ!
Photo by Leslie Kee