唐十郎×蜷川幸雄第4弾!『ビニールの城』森田剛、宮沢りえ、荒川良々らで8月上演

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2016年8月に東京・Bunkamura シアターコクーンにて舞台『ビニールの城』の上演が決定した。本作は、1980年代を圧倒した劇団第七病棟の問題作かつ傑作の呼び声が高い作品。当時、廃館となっていた浅草の映画館・常盤座を劇場に選定し、本水を使用したスペクタクルな舞台として上演し、大きな話題を呼んだ。

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作・唐十郎、演出・蜷川幸雄のタッグでは、これまで『下谷万年町物語』(2012年)、『盲導犬』、『唐版 滝の白糸』(2013年)を立て続けに上演してきた。今回も、30年以上の時を経て、蜷川が幻の戯曲を初演出する。

出演は、初主演映画『ヒメアノ~ル』が海外映画祭に選出され、V6としての活躍に留まらず俳優として評価を高めている森田剛。日本を代表する女優であり、唐×蜷川作品に欠かせない宮沢りえ。多分野において唯一無二の存在感を発揮、蜷川組初参加となる荒川良々。このほかにも、江口のりこ、大石継太、鳥山昌克、柳憂怜、石井愃一、金守珍、六平直政などの多彩な俳優陣が終結した。

上演決定にあたり、演出の蜷川と出演する森田、宮沢、荒川からコメントが届いている。

◆蜷川幸雄(演出・シアターコクーン芸術監督)
ぼくは唐さんの戯曲にさらわれた人間です。この「ビニールの城」も、豊かな詩的言語や時空を自在に超えるドラマツルギーに溢れている。
そして、ぼくにとっての唐さんの戯曲の凄さ、下々の人間たちの寂しく美しい姿も。
久々に一緒に仕事ができる森田くん、充実期を迎えますます輝くりえさん、その存在に注目をしていた荒川さんたち、才能豊かな俳優たちと共に、観客を遠くに連れ去りたいと思います。

◆森田剛(朝顔役)
今回の舞台出演が決まり、また蜷川さんとご一緒にお仕事ができることをとても幸せに感じています。蜷川さん演出のもと、素晴らしいキャストの皆さんと一緒に、この「ビニールの城」という舞台に全力で挑みたいと思います。

◆宮沢りえ(モモ役)
唐戯曲に飛び込むという事は、私がいつも鍵をかけ、誰にも秘密にしている心の、あそこの扉をこじ開けることです。それは、最高の喜びで、この上ない恐怖で、無限の価値があるのです。ですから、惜しみなく挑もうと思います。

◆荒川良々(夕一)
何から何まで初めての事である。
脚本「唐十郎」、演出「蜷川幸雄」、共演者に「森田剛」、「宮沢りえ」。
・・・0か?100か?!やるか?やられるか?!
『ビニールの城』乞うご期待!

『ビニールの城』は、2016年8月に東京・Bunkamura シアターコクーンにて上演される。

◆作品概要
腹話術師の朝顔(森田)は、8ヵ月前に別れた相棒の人形:夕顔を探し続けている。神谷バーでデンキブランをひっかけていると、かつて朝顔と夕顔の暮すアパートの隣室に住んでいた、と話す女・モモ(宮沢)と出会う。人形など忘れて、自分の想いを受け止めて欲しいと迫るが、生身の人間と向き合うことができない朝顔はつれない反応。モモへの愛故に旦那を演じる・夕一(荒川)は、もはや人形である夕顔と自身を混同させている。そこで吐露される女の秘密―。
モモは“ビニールの中の女”、アパートの一室に捨て置かれていた“ビニ本”を飾るヌードモデルだったのだ。そこに、朝顔の叔父と名乗る河合、捉えどころのない不気味な引田という奇妙な男たち、モモの妹、リカが絡む。水に沈められた人形を救出しようと巨大な水槽に潜る朝顔。しかし、探し続ける夕顔は、モモにおぶられていたのだ―。混乱を重ねる朝顔に、モモは必死に訴える。
「助けて、ビニールの中で苦しいあたしを!」
水の中からビニールの城が浮かび上がる。その中にいるのは、モモなのか・・・。

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