ミュージカル『エリザベート』トート役、『ロミオ&ジュリエット』ロミオ役、『ファントム』ファントム役など、俳優としてもミュージカル界を牽引する存在である城田優が初めて演出に挑むミュージカル『アップル・ツリー』。2016年5月28日(土)の開幕に向け、現在ワークショップが行われている。今回は、3月14日(月)に行われた第3回の模様を取材した。
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当日はあいにくの雨となったが、この日は現在別公演出演中の杉浦奎介を除き、岸祐二、上野哲也、小山侑紀、関谷春子、豊原江理佳、和田清香らキャスト全員が集合。音楽監督・演出助手を務める西野誠に加えて、日本語台本を手がけた青井陽治、衣裳の牧野iwano純子、公演でピアノ演奏を担当する川崎龍も駆けつけた。
それぞれ挨拶を終えると、城田から「皆さん、配役はもう聞きました?」と声がかかり、第2回ワークショップで行われた配役オーディションを経て決定した配役が発表された。Part1『アダムとイヴの日記』、Part2『女か虎』、Part3『パッショネラ』と、それぞれの配役について、「バランスや、僕の感性で選ばせてもらいました」と城田。
「頭の中で、いろんな想像を膨らませて頂きたいです。どんどん役のことを好きになってもらいたいですし、皆さんの中でどんどん(役を)作っていって頂いて構わないです。で、僕との間にちょっとズレが生じた時に、方向を決めていくということができればと思っています」と言葉を贈る。俳優たちとしっかり向き合い語りかける城田からは、“みんなで共有し合いながら、一丸となって取り組んでいきたい”という強い想いが感じられた。(どのような配役になっているかは、後日発表!)
続いて、「本稽古が始まったら、毎回これをやってもらいたいです」と提示されたのは“筋トレ”。そのメニューは、城田が役者としていつも取り組んでいるものだという。「ステージに立つ以上、その時できる最高レベルのものを皆さんに届けなきゃいけないと思っている」という、自身の身体面と精神力を支える筋トレをみんなにもやってもらいたいと、伝授が始まった。
主に鍛えるのは、腕立て・腹筋・背筋・体幹の4つ。まずはみんなでやってみよう!と、役者陣に加え、演出助手の西野とピアノ演奏の川崎も参加して、城田実演のもと筋トレが始まった。この日は短縮版だったが、時間が進むにつれて女性陣からは悲鳴が・・・!ちなみに城田は、この筋トレを始める前の2011年版『ロミオ&ジュリエット』と、取り組んで挑んだ2013年版では、歌の安定感がまったく違ったという。しかしこの筋トレ、見ているだけでも相当キツい・・・。「俺、もう50の声が聞こえてきてるのに・・・(笑)!」と呟く岸にも「大丈夫です!」と笑顔で告げる城田。筋トレのすべてのメニューが終わる頃には、みんな汗だくになっていた。
5分休憩のあとには、初の本読みが。「(場面に)出ていない人たちも想像力を巡らせて、自分たちがどんなものを作るのかというイメージを共有できたらと思います」と、城田が今日の趣旨を説明したところで、いよいよ本読みがスタート。
まだ歌はなく台詞のみだが、日本で34年ぶりに上演される作品に新しい色付けが始まる。この作品が本稽古の中でどう練り上げられていくのか、非常に楽しみになった。エンタステージでは、城田に直撃インタビューし、初演出にかける想いを語ってもらった。この模様は後日掲載予定なので、どうぞお楽しみに!
ミュージカル『アップル・ツリー』は、2016年5月28日(土)から6月7日(火)まで、東京・赤坂RED/THEATERにて上演。
6月2日(木)には、ゲストに青井陽治を迎え、城田優のスペシャルトーク「アップル・ツリーと僕とミュージカル~観てから聞くか、聞いてから観るか~」が開催される。また、公演後には城田が演出家として伝えたいメッセージや想いなどを語るエンディングトークも決定。対象となる公演は以下のとおり。
◆エンディングトーク対象公演◆
5月29日(日) 17:00開演
5月30日(月) 19:00開演
5月31日(火) 14:00開演
6月1日(水) 14:00開演
6月1日(水) 19:00開演