日本最高峰のパフォーマーたちが一堂に介し、2013年5月に上演され、本邦初の“ストリートダンス舞台”公演として大成功を収めた『* ASTERISK』。その新作となる『Goodbye, Snow White』新釈・白雪姫が、2016年5月に上演されることが決定した。本作は、グリム童話の「白雪姫」をベースに作家・中村うさぎが原作を書き下ろし、牧宗孝(MIKEY from 東京ゲゲゲイ)の演出を手がけ、装い新たなダンス作品として公演が行われる。
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主演・演出・振付を手掛ける牧は、ダンスカンパニー・東京ゲゲゲイの主宰であり、MISIA、加藤ミリヤ、BoAなど人気アーティストたちの振付も担当。昨年2015年12月に上演された残酷歌劇『ライチ☆光クラブ』では、演出家・河原雅彦の依頼によりパフォーマンス演出を手がけた。さらに東京ゲゲゲイとしては、森山未來とともに第10回日本ダンスフォーラム賞受賞。この賞の受賞は、ストリートダンス界では初となり、大きな話題を呼んだ。
そんな牧演出のもと、今回出演するのは、牧宗孝率いる・東京ゲゲゲイ、ダンスエンターテインメントの日本一を決める「Legend Tokyo」で優勝し、国内のみならず海外でも高い評価を受ける・DAZZLE。さらに、日本屈指のポールダンサー・KUMI、アクロバティックな新体操にダンスを融合させた青森発祥のプロユニット・BLUE TOKYO、安室奈美恵、倖田來未ら多くのアーティストの振付・ダンサーとしても活躍しているNANAKO、きゃりーぱみゅぱみゅのほとんどの曲を振りつけていることでも有名なMAIKOなど、日本最高峰のパフォーマーたちが集結。
上演にあたり、主演・演出・振付の牧と、原作書き下ろしを手がける中村からコメントが届いている。
◆牧宗孝(主演・演出・振付)
実は、前回初めて『アスタリスク』の総合演出をやらせていただいた後の率直な感想は「もう二度とやらねぇ!」(笑)、
それくらいの大変な作業だったんです。ところが次作もとお話をいただいて、どうしたらまたやりたいって気持ちになれるかな?と考えた時に、前回は演出や振付だけじゃなくて、ストーリーや脚本、衣装制作など色々ひとりで抱えすぎたなと反省し、もっと自分の信頼する人や好きな人たちに、任せてみたらどうだろう?と思い始めたんです。そこで真っ先に浮かんだのが、『アスタリスク』の特長のひとつである、“ひとつの物語をダンスで紡ぐ”、この「物語」の部分を私が大好きで尊敬している文筆家の中村うさぎさんにお願したいということでした。
以前書かれていた「白雪姫」をモチーフにしたエッセイが、本当に面白かったのを覚えていて、その世界観を下敷きに物語をダンスで表現するのは面白いんじゃないかなと。幸運にもうさぎさんに快諾していただき、大好きな方の言葉を表現できる!ということからこの企画が動き始めたのです。あんなに「もうやらない!」と思ってたことが嘘のように、前回以上にワクワクして今はやる気にみなぎってます。この作品を通して、良い意味で今までのダンス公演の概念を打ち壊して、ダンサーたちの持っている可能性を引き出しながら、ダンスとは無縁なお客様にも「ダンスっておもしろい!」って感じていただける舞台を作りたいと思っています。是非、見に来てください。
◆中村うさぎ(原作書き下ろし)
生まれて初めて舞台の原作を書きました。この物語をMIKEYさんたちがどんなダンスで表現してくれるのか、
今からワクワクしています。きっと忘れられない強烈な舞台になるはず!皆さん、ぜひ観に来てくださいね!
* ASTERISK『Goodbye,Snow White』新釈・白雪姫は、2016年5月27日(金)から5月29日(日)まで、東京国際フォーラム ホールCにて上演される。チケットは、4月2日(土)より一般発売開始。