2015年12月15日(月)、第50回紀伊國屋演劇賞(紀伊國屋書店主催)の受賞者が発表された。紀伊國屋演劇賞とは、1964年3月の紀伊國屋ホールの開場を機に、演劇の振興に寄与することを目的に1966年に設定された賞。毎年1月から12月までの間に、東京において上演される演劇公演を審査の対象とし、日本の現代演劇の各ジャンルに賞が贈られている。
第50回を迎える今年は、年次の「紀伊國屋演劇賞」に加え、「紀伊國屋演劇賞50回記念特別賞も制定され、長年にわたり演劇の発展に寄与、活躍した個人で、過去に紀伊國屋演劇賞を受賞していない者を対象に表彰が行われた。審査員は、大笹吉雄、長谷部浩、小田島恒志、高井昌史。
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「紀伊國屋演劇賞」団体賞には、『女の一生』や『白鯨』などを上演してきた文学座が選出された。個人賞は、高橋長英(『Sweet Homeスィートホーム』)、演出家のいのうえひでのり(『熱海殺人事件』)、熊谷真実(『マンザナ、わが町』)、田中哲司(『RED』)、小泉今日子(『草枕』)の5名が受賞。詳細は、下記の通り。
<第50回紀伊國屋演劇賞>
◆団体賞
文学座
『女の一生』から『白鯨』までの活潑な年間の活動に対して。
◆個人賞
・高橋長英
トム・プロジェクトプロデュース公演『Sweet Homeスィートホーム』における安藤正役の演技に対して。
・いのうえひでのり
ホリプロ主催『熱海殺人事件』の演出に対して。
・熊谷真実
こまつ座公演『マンザナ、わが町』におけるオトメ天津役の演技に対して。
・田中哲司
シス・カンパニー公演『RED』におけるマーク・ロスコ役の演技に対して。
・小泉今日子
シス・カンパニー公演『草枕』における 卓(つな)・那美役の演技に対して。
<紀伊國屋演劇賞50回記念特別賞>
◆制作者賞:北村明子
長年にわたる舞台制作の成果に対して。
◆舞台監督賞:椿組(舞台監督グループ)
長年にわたる舞台監督としての成果に対して。
◆男優賞:三谷昇
長年にわたる舞台演技の成果に対して。
◆女優賞:市川夏江
長年にわたる舞台演技の成果に対して。
◆田辺茂一賞:川辺久造
長年にわたる演劇活動の成果に対して。
なお、贈呈式は2016年1月26日(火)に開催される予定。