2016年4月11日(月)に東京・帝国劇場にて開幕する『1789-バスティーユの恋人たち-』。その製作発表記者会見が、2015年11月30日(月)都内にて行われた。会見には、小池徹平、加藤和樹、神田沙也加、夢咲ねね、花總まり、凰稀かなめ、古川雄大、上原理生、渡辺大輔、吉野圭吾、坂元健児、広瀬友祐、小池修一郎(潤色・演出)が登壇。出演者たちは、豪華絢爛な衣装で登場した。
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フランス・ミュージカル界を揺るがすメガヒットとなった本作は、2015年4月に宝塚歌劇団でも上演され大きな話題を呼んだ。その宝塚版に続き演出を手がける小池は、現在の社会情勢も踏まえ「様々な階層の人が同時に登場し、それぞれが主張を持つこの作品は、私たちがこの先の未来に向かっていく礎、ひとつのポイントになるのではないかと思います。これからの社会にどうやって向かうのか、皆様と一緒に感じ、考えることを目指していきたい」と語った。
主演はWキャストで小池と加藤がロナン役を務める。小池は「小池先生ではなく、徹平の方でございます(笑)」と恐縮しながら、「初めての帝国劇場ということで、大きな舞台に立たせて頂ける喜びをかみしめながらやらせて頂きたい。またWキャストということで、初めて自分の役を客観的に見れるので、今までにない視野で役に取り組めることを楽しみにしております」と挨拶。
同じく、ロナン役の加藤は「お話を頂いてからフランス版の映像を観てすごく引きこまれ、心が躍る、わくわくするような気持ちになりました。東宝版にはオリジナルナンバーが加わるとお聞きしたので、それを含め一味も二味も違う革命を起こせる作品にしたいと思っています」と決意を露わにした。
ロナンと恋をする宮廷侍女・オランプも、神田と夢咲によるWキャストとなる。神田が「東宝版演出の中で私がどんなことができるのか、自分でも発見していきたいです。素晴らしい先輩方とご一緒できることも本当に楽しみ。”小池さん”とも初めてご一緒させて頂くので・・・」と言うと、”ふたりの小池”が顔を見合わせ、気づいた神田が「徹平くんとは10代の時にご一緒させて頂きました!」と笑いながら補足を加える一幕も。夢咲は「私自身、宝塚入団時からフランス版『ロミオとジュリエット』を観たりとフレンチ・ミュージカルにご縁がありまして、今回も出演させて頂けることを心強く思っているので、楽しみたいと思います」と笑顔を浮かべた。
マリー・アントワネット役は、こちらもWキャストで花總と凰稀が務める。宝塚在団中にもマリー・アントワネット役を演じている花總は「その時とは作品自体の雰囲気が違うので、また新たなマリー・アントワネット役を作っていきたいと思っています」と気持ちを新たに、また2月に宝塚を退団した凰稀は「今回の舞台が女優としての初舞台となります。17年間男として育ってきたので、不慣れなことばかりで皆様にご迷惑をおかけしてしまうかもしれませんが、精いっぱい努めてまいります」と心境を明かした。
最後に、小池は「大きな舞台で素晴らしい方がたくさんいらっしゃるので、現場でたくさん観てとにかく吸収したいと思います。素敵なロナンを作り上げたいと思っています」、加藤は「(小池とは)お互いにタイプが全然違うので、そのWキャストを楽しんで頂きたいなと思います」とそれぞれに語り、会見を締めくくった。
また、会見の最後には劇中で歌われる「サ・イラ・モナムール」をWロナン(小池・加藤)&革命家(古川・上原・渡辺)で熱唱。事前招待された150人のオーディエンスを、この日限りの特別なステージで沸かせた。
ミュージカル『1789-バスティーユの恋人たち-』は、2016年4月11日(月)から5月15日(日)まで(4月9日(土)・10日(日)にはプレビュー公演)東京・帝国劇場にて上演。大阪公演は、5月21日(土)から6月5日(日)まで大阪・梅田芸術劇場にて上演される。