ミュージカル『ライオンキング』10000回公演達成という快挙や、ミュージカル『アラジン』がチケット一般販売初日で歴代最高記録を突破するなど、次々と快挙を達成し続ける劇団四季。その同劇団が、1957年ブロードウェイ初演以来、全世界を虜にしてきたミュージカル『ウェストサイド物語』を上演することが決定した。2016年2月14日(日)~5月まで、四季劇場[秋]にての限定公演となっている。
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本作は、社会から爪弾きにされる二つの若者グループの対立から、主人公・トニーとヒロイン・マリアの悲しい恋物語を浮かび上がらせる秀逸なドラマ。物語と溶け合った完璧な振付による、ダイナミックでエネルギッシュなダンスに加え、数々の珠玉ナンバー「マリア」「トゥナイト」「アメリカ」「サムホエア」など、緻密に構成されながらもメロディアスな音楽が魅力的な作品だ。
舞台は1950年代後半、ニューヨーク・ウェストサイド。
イタリア系移民の若者で構成される不良グループ「ジェット団」のリーダー・リフは、果てのない争いに終止符を打とうと、ついにプエルトリコ系移民の不良グループ「シャーク団」に、中立地帯であるダンスパーティ開場での決闘を申し込む決意をする。
リフは、そこに立会人としてかつての盟友・トニーを呼び出す。トニーは、今では非行から足を洗い、実直に働きながら将来に夢を馳せる青年であった。
一方、シャーク団のリーダー・ベルナルドは、腹心のチノと結婚させるため、故郷プエルトリコから妹のマリアを呼び寄せたばかりだった。兄の思惑を知らないマリアは、アメリカで初めて経験するダンスパーティーに心を躍らせる。
迎えた決闘の日。会場は2つのグループがダンスで挑発し合うなか、トニーとマリアが引き寄せられるように出会い、恋に落ちる。
しかし、2人の恋に感づいたベルナルドが間に割って入ると、それを機にリフが決闘を申し込んでしまう。皮肉な運命にも、トニーとマリアの純粋な恋が、若者たちの抗争をもはや後戻りの出来ない悲劇へと導いてしまうのだった…。
劇団四季ミュージカル『ウェストサイド物語』は、2016年2月14日(日)~5月まで、東京・四季劇場[秋]にて上演。詳しい公演日程は、詳細が決まり次第お伝えする。
撮影:荒井 健