テアトル・ド・アナール『従軍中のウィトゲンシュタインが(略)』2015年10月、待望の再演!

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20世紀で最も偉大な、そして全世紀を通じて最も独創的な若き哲学者、ウィトゲンシュタイン。かの有名な「語り得ぬことについて人は沈黙せねばならない」という言葉の裏に隠されたウィトゲンシュタインの真意と祈りを、戦火の東部戦線という背景が炙り出す、テアトル・ド・アナール『従軍中のウィトゲンシュタインが(略)』。2013年の初演より2年半の時を経て、新しいキャストを迎え、待望の再演が行われる。

テアトル・ド・アナールは、2012年1月、作家・演出家・翻訳家の谷賢一が立ち上げたユニット。先端的な科学や技術・思想などに着想を得、かつ触発されながら、人間存在の深淵に光をあて、エロスを浮かび上がらせる演劇作品を創造することを目指している。
本作で描かれているウィトゲンシュタインは、志願兵として前線にいながら、暗号混じりの文章で『論理哲学論考』の草稿を日記帳に書きつけていた。そこから浮かび上がる、軍隊生活、死との戦い、「仕事」への責務と欲求、愛、そして自殺の誘惑――。
2013年の初演は、多くの人々の記憶に残る作品となった。当時ドラマトゥルクの野村政之は、本作について、「戦線という身体・生命の危機に身を置きながら、「論理」の限界を線引きすることだけを「仕事」と捉え、「生きる」こと「生きて在る」ことをそこに重ねたウィトゲンシュタインの生き様を見つめることは、強く、鋭く、私(たち)の現在の「生」を反射する光となるのではないか」と語っている。

作・演出は、『PLUTO』の上演台本、『死と乙女』『トーキョー・スラム・エンジェルス』などの演出を手掛け、ポップでロックでありながらも文学的な創作スタイルで幅広く評価を受けている谷賢一。出演は、古河耕史、榊原毅、大原研二、小沢道成、本折智史。

谷曰く「第一次世界大戦の前線でバンバン大砲ぶっ飛ばしながら、夜な夜なノートに向かって『哲学』していた」哲学者、ウィトゲンシュタイン。果たして彼は変人か、偉人か?狂人か、天才か?その目でぜひ目撃してほしい。
『従軍中のウィトゲンシュタインが(略)』は、2015年10月15日(木)~27日(火)、東京・こまばアゴラ劇場にて上演。

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