『レッド・バイオリン』(1998年公開)でアカデミー賞を受賞する等、数々の受賞作品を持ち、世界から注目を集めるカナダの演出家フランソワ・ジラール。2011年、日本の誇る文豪・井上靖の名作小説を完全舞台化した『猟銃』が、2016年4月、東京・パルコ劇場にて再演される。主演は前作同様、中谷美紀が務める。
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2011年、日本とカナダの才能が結集し、創り上げるという国際プロジェクトとして立ち上がった本企画は、カナダ・モントリオール、日本では東京をはじめ各地で上演し、その舞台の美しさと中谷の熱演により、好評を博した。ジラールは、シルク・ドゥ・ソレイユ『ZED』も演出、最近ではニューヨーク・メトロポリタンオペラでワーグナーの『パルシファル』を演出、演出家として名実ともに「実力派」としてその名を輝かせている。2015年9月11日(金)に日本で公開される映画『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』では久しぶりにメガホンをとっている。
本作は、ある男の13年間にわたる不倫の恋を、妻、愛人、愛人の娘の三通の手紙によって浮き彫りにしたラブストーリー。中谷は、演出のフランソワ・ジラールから出演を依頼され、初舞台で、この三人の女性を演じた。2013年三谷幸喜演出舞台『ロスト・イン・ヨンカーズ』、2015年マックス・ウェブスター演出舞台『メアリー・ステュアート』に出演し、舞台での演技力にさらなる磨きがかかった中谷。再演で三役をどのように演じるか注目だ。
三人の女性から手紙を送られた男は、初演時に引き続き、ロドリーグ・プロトーが、シルク・ドゥ・ソレイユ『LOVE』サージェントペパー役等で知られる抜群の身体能力で象徴的に演じる。
クリエイティブスタッフにはシルク・ドゥ・ソレイユ『ZED』のクリエイターたちが、再びここ日本に集結する。
5年の歳月を経て、すべてにおいて磨き抜かれた本作が再び幕を開ける!中谷美紀主演『猟銃』は、2016年4月上旬、東京・パルコ劇場にて上演。2016年5月からは地方公演も予定されている。
(1枚目)撮影:宅間國博
(2枚目)撮影:阿部章仁(2011年時舞台写真)