2015年7月15日(水)より、三田村組第19回公演『父との夏』が、東京・新宿サンモールスタジオにて上演される。本作は2014年8月に上演予定だったが、同劇団主宰の俳優・三田村周三の舌がん発覚により、一度は白紙撤回となってしまった作品。三田村が奇跡的にがんを克服し、劇団再始動を宣言した今年、念願の上演を行う。作・演出は劇団ショーマの高橋いさをが手掛ける。
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三田村組とは、“演劇界のいぶし銀”三田村周三が主宰する劇団であり、実力のある若い作家・役者とタッグを組み、書き下ろしで「大人が楽しめる演劇作品」を上演している。若い力とベテラン役者の滋味が生み出す化学反応は、演劇を愛する人々に好評を博してきた。
舞台は昭和20年、5月。2人の青年が青森行きの列車に乗った。
―愛する国を守るために―
本作に登場するのは、中年の劇作家、その父親、その妹、その婚約者、思い出の中の青年の5人。2010年の初演では、三田村が現代を生きる75歳の頑固おやじと、思い出の中の17歳の青年を行き来し、観る人を昭和20年の列車に引きこんだ。
出演は、蒲田哲、山里ケンイチロウ、石井悦子、三田村周三ほか。再始動した三田村組が、この夏執念の芝居を新宿で繰り広げる。
舞台『父との夏』は、2015年7月15日(水)から7月20日(月・祝)まで、東京・新宿サンモールスタジオにて上演される。