2015年8月15日(土)から東京芸術劇場 プレイハウスにて上演される『100万回生きたねこ』の製作発表記者会見が、6月29日(月)都内にて行われた。製作発表には、チケット購入者の中から抽選で招待された観客約80名も参加。その観客たちが見守る中、W主演を務める成河、深田恭子による劇中曲『私のねこ』の初披露などが行われた。
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楽曲の初披露を終え、会見に臨んだ成河は「緊張しましたね。稽古もまだ始まっていないのですが、ひとつのセッションができた感じが楽しかったです」と笑顔を浮かべた。音楽経験はあるが今まであまり人前で歌を披露する機会がなかった、という深田も「ただただ、自分が楽しんでしまいました」と手応えを感じた様子。
本作はこれで3回目の上演となる。2013年に同作を劇場で観たという成河は「これまであまり観たことがない作品だと感じた」という。女優人生初舞台となる深田も「私も前回のものを映像で見せて頂いたのですが、独特の世界観とお話にすごく魅了されました。この作品で初舞台を踏めることは、本当に幸せだなという思いです」とすっかり作品に引き込まれていた。
深田主演で2014年4月に放送されたドラマ『サイレント・プア』(NHK)に成河がゲストで出演して以来の共演となるふたりは、お互いの印象について「映像の中ではぽわんとした透明感のある印象がありましたが、実際にお会いしてみると真の強さ、熱さを感じます」(成河)、「公演中の成河さんご出演の舞台『アドルフに告ぐ』を観に行かせて頂いたのですが、眩しくて圧倒されてしまいまして。とても頼もしいです」(深田)と語った。
作品の見どころについては、「おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさの中に、哲学的や詩的な一面もあるとても美しい舞台です。歌、ダンス、お芝居のみっつの要素がすごく自然に混ざり合っているので、どのジャンルのファンの人にも絶対受け入れてもらえると思う」と成河。自身もコンテンポラリーダンス初挑戦ということで、新境地を切り開きそうだ。
プライベートで犬を飼っている深田は、“実はネコ好き”と明かした。「まさかネコの役を演じられるなんて思ってもみなかったので、すごく嬉しいです(笑)」と言いつつ、「ネコの役ではありますが、すべての人に共通する人生だったり愛だったり、心の痛みが込められているお話なので、ネコを演じるというところにとらわれすぎず演じたいと思います」と気を引き締めていた。
最後に深田は「(初舞台に)不安はないと言ったら嘘になりますが、基礎から学び直すつもりですべてを受け止めて、稽古自体も楽しみたい」とした上で、「舞台というのは、皆様がわざわざ観に来てくださっているという温かさを感じられるものだと思う。それを励みに全身全霊でがんばりたいです。是非劇場へいらしてください」と呼びかけた。
ミュージカル『100万回生きたねこ』は、2015年8月15日(土)から8月30日(日)まで、東京芸術劇場 プレイハウスにて上演。その後、9月3日(木)・4日(金)に金沢・本多の森ホール、10月2日(金)から10月4日(日)に大阪・シアターBRAVA!でも上演される。