本広克行が思わず「すごい…」と漏らす!舞台『転校生』二次オーディションに潜入

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2015年5月、劇作家・平田オリザと映画監督・演出家の本広克行がタッグを組み、高校演劇部を舞台にした傑作群像劇『幕が上がる』が上演された。主演にももいろクローバーZを起用し、好評のうちに閉幕となった中、これに次ぐ、平田×本広の最新作『転校生』の上演が決定した。2015年8月22日(土)~9月6日(日)まで、東京・ZEPPブルーシアター六本木にて上演される本作は、1994年青山演劇フェスティバルで初演以来、高校演劇のバイブルとも呼ばれる平田の戯曲である。

関連記事:今年5月に上演された『幕が上がる』の模様はこちらでご確認ください!

平田オリザ戯曲特有の「同時多発」する会話法で、女子高生21人のとある1日が繰り広げられる本作。その他愛のない会話の中に潜む彼女たちの日常と社会への好奇心、大人たちへの不信感、将来への不安を垣間見ることができる作品だ。

今回の上演にあたり、登場人物である21人の女子高生全役がオーディションで選出されることになった。『幕が上がる』でももクロの新たな可能性と魅力を引き出した本広が、今作でどのような新人女優の才能を見出すのか注目が集まる中、この『転校生』のワークショップオーディション(二次審査)に潜入した。

応募総数1474名から書類審査で選ばれた18~21才までの受験者121名が、6月25日(木)に行われたワークショップオーディション(二次審査)に参加。
緊張した面持ちで、番号順に並ぶ受験者たちに、まずは、本広から「簡単なワークショップからします。左から年齢の若い順に並んでください」とお題と合図が出されると、受験者たちは勢いよく、手を挙げて声を掛け合い、列を作りだす。 同様に「好きな果物が同じ人で集まる」や「演技経験順に並ぶ」などのお題に基づき、受験者たちはお互いにコミュニケーションを取りながら緊張をほぐしていった。

舞台『転校生』二次オーディション

その後、3グループに分かれ、大縄跳びをしている“演技”に挑戦する受験者たち。「別に普通に飛ぶだけじゃなくてもいいんだよ」という本広の声に受験者は、戸惑いながらも8の字飛びやダブルダッチ、途中休憩の寸劇をするなど、それぞれユニークな大縄飛びが繰り広げられた。

舞台『転校生』二次オーディション

後半は、個人面談。しかしただの面談ではなく、本広がいる演出卓まで『自己紹介をしながら何か表現をして歩いて行く』というお題つき。特技を活かして前方倒立回転で前にでる受験者や、ミュージカルナンバーを歌いながら、あるいは自分の半生をとつとつと語りながら、赤ちゃんからおばあちゃんまでのシーンを表現しながら…など、千差万別の個性が飛び出した。様々な個性に対し、本広が全受験者に丁寧に質問を重ねていた姿が印象的だった。

舞台『転校生』二次オーディション

最後に行われたのが、平田の脚本を使っての即興演技。最初のグループがただのホン読みではなく舞台となっている学校の教室を意識したリアリティーのある演技を見せると、本広が思わず「すごい…」と声を漏らしていた。他のグループも完成度が高く、本広がこの後の選考に頭を悩ます一幕も。

舞台『転校生』二次オーディション

舞台『転校生』二次オーディション

舞台『転校生』二次オーディション

誰が選ばれても不思議ではないオーディション。出演のチャンスを獲得するのは誰なのか。舞台『転校生』は2015年8月22日(土)~9月6日(日)まで東京・ZEPPブルーシアター六本木にて上演。

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