いい年して大人になり切れないダメな男たちと、ひとクセある不思議な女たちの一夜の逃走劇をエネルギッシュに描く舞台『大逆走』が、2015年10月9日(金)から東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演される。劇団「THE SHAMPOO HAT」の旗揚げメンバーであり、引く手あまたの赤堀雅秋が作・演出を務める本作に、NHK連続テレビ小説『花子とアン』の主演を務め、人気を博した吉高由里子が出演することになった。吉高は本作が舞台初出演となる。
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世間を席巻する資本主義・拝金主義の気分から、主義なくドロップアウトした3人の男たちは、今日も行きつけの飲み屋で顔を合わせ、罪ない愚痴を重ねる日々。根拠のない“もしも…”話で異様に盛り上がったある夜、道端に倒れている不思議なOLを発見する。それ以来、身に覚えがないのに、何故かヤクザに追われることに。あの女以外、原因は考えられない!右往左往する男たちに同行するのは、強烈な個性の妻、腐れ縁の同居人、自殺志願の女子高生。どこか不気味な飲み屋のママなど、不思議な浮遊感を漂わせる街の住人たち…。
一夜をかけた大逆走のその先に、見えてくる風景は…!?
主演を務めるのは、『黴菌』以来5年振りの舞台出演となる北村一輝。だらしなくも懸命に生きる男<望月>にどのように命を吹き込むか。飲み屋の常連仲間<柱谷>に大倉孝二。前作『殺風景』で赤堀作品との相性の良さは実証済。そして<車>役にはオフビートな役を得意とし、多くの演出家から不動の信頼を得る池田成志。演劇ファンの心をくすぐる“3人の男たち”が共演する。
北村一輝
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また、<車の妻・順子>役を、先の読売演劇大賞で最優秀女優賞を受賞した秋山菜津子が、物語のキーパーソンとなる<不思議なOL・佐々木>役を吉高が務める。このほか、峯村リエ、趣里、濱田マリ、大鷹明良が出演。
赤堀雅秋
初舞台を踏むことについて、吉高は、次のようにコメントしている。「先日、演出家の赤堀さんとお会いさせていただいた時に、とても真摯で誠実で温かいけれど鋭い思考の方だなという印象を受けました。
たったの2時間で私の舞台への先入観を粉砕してくださったんです。結果はどうなるかわかりませんが、赤堀さんに出会ってしまったからには、悔いの残らないよう尽力して取り組み、素敵な作品として残すことができたらと思っております。なんだかドキドキします。新しい事」
舞台『大逆走』東京公演は、2015年10月9日(金)~10月25日(日)、Bunkamuraシアターコクーンにて、大阪公演は、10月29日(木)~11月1日(日)、森ノ宮ピロティホールにて。