2015年6月7日(日)(日本時間6月8日)に、ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで開催された第69回トニー賞授賞式。授賞式の興奮の余韻が残るなか、受賞作品のその後の動向が続々と報じられている。最多5部門の受賞となった『夜中に犬に起こった奇妙な事件』は映画化の噂があると、米BROADWAY.COMが伝えている。
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日本でも森田剛主演で上演され話題となった『夜中に犬に起こった奇妙な事件』。本作で、最優秀演出賞を受賞したマリアン・エリオットが映画化の噂について、「ワーナーブラザーズが権利を持っているから、彼ら次第ね」と、お茶を濁した形で答えている。本作で脚本を手掛けた劇作家サイモン・スティーブンスは、同サイトに‟映画の脚本を書くつもりはなく、演劇と劇場をこよなく愛しているので舞台に専念する”と語っていたとのこと。
そして、最優秀ミュージカル作品賞を受賞した『ファン・ホーム』は、ロンドンでの公演話が持ち上がっているようだ。本作の演出家サム・ゴールドは、「『ファン・ホーム』のロンドン公演については肯定も否定もできないけど、そんな話もあるみたいだ」とコメント。また、特別功労賞を受賞した『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の生みの親ジョン・キャメロン・ミッチェルは、本作のロンドン公演を発表。「ヘドウィグがウェストエンドへ行くよ! 主役にピッタリな人材を探しているところだけど、イギリス人にはならないかも…。イギリス人になる可能性もあるけどね」と、キャスティングについて意味深な発言をしている。
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なお、『夜中に犬に起こった奇妙な事件』は現在、エセル・バリモア劇場で絶賛上演中、そして『ファン・ホーム』はサークル・イン・ザ・スクエア劇場で上演中。また、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』は、人気ドラマ『Glee』出身のダレン・クリスを主役に据えて、ベラスコ劇場にて公演中。