トニー賞の行方を占う前哨戦—その2:ドラマ・デスク・アワード

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5月31日、ニューヨークのタウン・ホールでトニー賞の前哨戦、ドラマ・デスク・アワードの受賞者が発表された。
同賞は、1955年に設立。ニューヨークエリアの演劇とミュージカルの賞で、ブロードウェイはオフだけでなく、オフオフまで網羅。演劇評論家・ジャーナリスト・編集者・メディア関係者などが投票・選出する。この賞を受賞した者がトニー賞を受賞することが多いとも言われている。

演劇部門では、『夜中に犬に起こった奇妙な事件』が作品賞を受賞。ミュージカル部門では、オフブロードウェイ作品『Hamilton』が作品賞を受賞。オフブロードウェイ作品が同賞を受賞したのは、1983年『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』以来のことだという。こちらの作品はトニー賞にはノミネートされていないが、とにかく評判がいい。ノミネートされていたら、かなりの強敵になったに違いない。
また、リバイバル・ミュージカル作品賞には、アウター・クリティック・サークス賞に続き渡辺謙が出演する『王様と私』が受賞!トニー賞への期待が高まる

主要部門のノミネートと受賞(★)の結果は以下の通り。

□演劇作品賞
★『夜中に犬に起こった奇妙な事件』
『You Got Older』
『Airline Highway』
『The City of Conversation』
『Between Riverside and Crazy』
『My Manãna Comes』
『Let the Right One In』

□ミュージカル作品賞
『巴里のアメリカ人』
★『Hamilton』
『Something Rotten!』
『The Visit』
『Fly by Night』
『Pretty Filthy』

□演劇リバイバル作品賞
★『エレファント・マン』(ブラッドリー・クーパー主演作)
『Fashions for Men』
『The Heidi Chronicles』
『Ghosts』
『The Iceman Cometh』
『Tamburlaine the Great』
『The Wayside Motor Inn』

□リバイバル・ミュージカル作品賞
『イントゥ・ザ・ウッズ』
★『王様と私』
『オン・ザ・タウン』
『20世紀号に乗って』
『Side Show』
『Pageant』

(以下、受賞者のみ)
□演劇主演男優賞
★アレックス・シャープ『夜中に犬に起こった奇妙な事件』

□演劇主演女優賞
★ヘレン・ミレン 『ザ・オーディエンス』

□ミュージカル主演男優賞
★ロバート・フェアチャイルド『巴里のアメリカ人』
※『SMASH/スマッシュ』のブライアン・ダーシー・ジェームズ (『Something Rotten!』)、『glee/グリー』のマシュー・モリソン(『Finding Neverland』)もノミネートされていたが、惜しくも受賞を逃す。

□ミュージカル主演女優賞
★クリスティン・チェノウェス『20世紀号に乗って』
※トニー賞にもノミネートされている、リアン・コープ(『巴里のアメリカ人』)とチタ・リヴェラ(『ザ・ヴィジット』)も同賞にノミネートされていたが、やはりクリスティンの人気が高い!

□演劇助演男優賞
★K・トッド・フリーマン『Airline Highway』

□演劇助演女優賞
★アナリー・アシュフォード『我が家の楽園』

□ミュージカル助演男優賞
★クリスチャン・ボール『Something Rotten!』
※アンディ・カール(『20世紀号に乗って』)、マックス・フォン・エッセン(『巴里のアメリカ人』)もノミネートされていたが、同賞を制したのはセクシーなシェイクスピアを演じたクリスチャン!

□ミュージカル助演女優賞
★レネイ・エリース・ゴールズベリー『Hamilton』

豪華ゲストがプレゼンターとして登場し、ブロードウェイ・スターがパフォーマンスを繰り広げる第69回トニー賞授賞式の模様は、日本ではWOWOWプライムにて2015年6月8日(月)8:00より生中継される。

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