2008年、十八代目中村勘三郎の“芸能の街・赤坂で歌舞伎を!”という一言から始まった「赤坂大歌舞伎」が、2015年9月7日(月)~9月25日(金) 東京・赤坂ACTシアターにて、中村勘九郎、中村七之助兄弟を中心に、4回目の公演を催すこととなった。今回の見どころは、糸操りの人形が三番叟(さんばそう)を踊る、ユーモア溢れる舞踊『操り三番叟』と、主要人物七役早替りがみどころの『於染久松色読販 お染の七役』だ。
「赤坂大歌舞伎」は、1回目では世話物の傑作『狐狸狐狸ばなし』/松羽目物『棒しばり』を上演し、これまで歌舞伎を観たことがなかった観客の心をつかみ、大成功を収めた。そして2010年は山田洋次監督が補綴をした『文七元結』/舞踊『鷺娘』を上演。伝統芸能としての歌舞伎を継承しつつ、現代、そして世界に通じる舞台を繰り広げ観客を魅了した。2013年には、亡き中村勘三郎の遺志を継ぎ、中村勘九郎、中村七之助兄弟が軸になり、勘三郎の当り狂言『怪談乳房榎』を上演している。
そして4回目となる今回、『操り三番叟』では、中村勘九郎が軽やかさと力強さを備えた品格ある舞を繰り広げ、また『お染の七役』では、中村七之助が、2012年の平成中村座公演での初挑戦以来、2度目の七役早替えに挑むという。3年の歳月を経て熟成された「お染」に期待したい。
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「赤坂大歌舞伎」は、2015年9月7日(月)~9月25日(金) 東京・赤坂ACTシアターにて上演される。前売開始は2015年6月19日(金)。チケット問い合わせは、サンライズプロモーション東京まで。0570-00-3337(10:00~18:00)