人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の作者である荒木飛呂彦が1995年に発表した短編漫画「死刑執行中脱獄進行中」が、2015年11月、東京・天王洲 銀河劇場で舞台化されることがわかった。本作で主演を務めるのは森山未來。2013年10月から1年間、文化庁の文化交流使として単身イスラエルへ渡り、現地のダンスカンパニーを拠点に活動していた森山が荒木ワールドをついに具現化する。
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荒木作品が舞台化されるのは初めてのこと。原作は1995年に「スーパージャンプ」(現在は休刊)に掲載され、99年に単行本が発売された短編集。死刑宣告を受けた男が監獄からの脱獄を試みる密室サスペンスだ。初の舞台化を許諾した荒木は「予測できない期待感と楽しみがあります」とコメントしている。
一方、主演の森山は「荒木飛呂彦さんの持つ唯一無二の様式美を、身体、テキスト、音楽、照明、映像、衣装など、現代の舞台芸術が持ち得るかぎりの要素を総動員して、演出家、ダンサーをはじめとする素敵なクリエイター達と有機的に具現化していくつもりです。この舞台が演劇なのか、ダンスパフォーマンスなのか、ジャンルレスなインスタレーションなのか。それは観劇後のあなたの選択にお委ねします」と気合十分。かつて、『カフカの「変身」』(2010年)などで常人離れした身体能力を見せた森山が、イスラエルでの経験を糧にして、3Dなど映像処理を用いない実写化はかなり困難と思われる荒木作品をどう形にしていくのか。なお、構成・演出・振付はダンス的演劇(テアタータンツ)という独自のジャンルで作品を生み出している「冨士山アネット」の長谷川寧が手掛ける。
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『死刑執行中脱獄進行中』は2015年11月、東京・天王洲 銀河劇場で上演。12月に全国ツアーも予定されている。