平成20年の初演から再演を重ね、5作目にあたる舞台『帰って来た蛍~未来への伝言~』が、2015年6月11日(木)から6月17日(水)まで、東京・俳優座劇場にて上演される。本作の中心人物は、大東亜戦争末期、鹿児島県の「知覧」で富屋食堂を営んでいた女性、鳥濱トメ。そして彼女を実の母のように慕い、そして空へ飛び立っていった若き特攻隊員たちである。
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戦争末期、戦況の悪化とともに、日本軍は片道分の燃料と爆弾をかかえ、敵に体当たりする「特別攻撃(特攻)」を戦術として用いていた。陸軍最大の特攻基地となった「知覧」には、全国各地から召集された特攻隊員がいた。彼らは、まだあどけない表情の残る十代から二十代前半の若者たち。そんな年代の青年たちが連日のように特攻隊として出撃していくなか、特攻隊員たちの母代わりとして、彼らを手厚くもてなし、無限の情けを傾けたのが富屋食堂の女主人、鳥濱トメだった。
富屋食堂を訪れた多くの隊員の中に、色白の優しげな青年、宮川三郎がいた。宮川は、一度出撃したものの生きて戻ったという汚名を着せられ、苦悩の日々をすごしていたが、知覧で僚友滝本と出会い、親友松崎とも再会する。喜びもつかの間、宮川にも出撃命令がくだる。出撃前夜、二十歳の誕生日の日にトメに別れを告げにやってきた宮川は、明日の出撃の夜、蛍になって帰ってくると約束する。そして六月六日の夜。富屋食堂に奇跡が――。
出演は、伊藤つかさ、さとう珠緒、竹島由夏、藤井仁人、小川紘司、鹿島良太、原川浩明、山口美砂、伊吹剛、石橋保ほか。脚本・演出は柿崎ゆうじが務める。
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舞台『帰って来た蛍~未来への伝言~』は、2015年6月11日(木)から6月17日(水)まで、東京・俳優座劇場にて上演。チケットはチケットぴあ、ローソンチケットほかで前売中。